2017年5月31日テロ事件の背景と、今月6月の特に気をつけなければならない日程。

皆さんもニュース等でご覧になった通り、
5月31日、アフガニスタンの首都カブールの
外国大使館が立ち並ぶすぐそばで大きな
爆発が発生しました。
大使館の関係者である日本人2名も
負傷したと報道されており、
改めて世界各地で発生するテロが
日本人にも大きな影響があることが
よくわかる事案となりました。
この事案に限らず、
ここ一週間ほど世界各地で
次々にテロや襲撃事案が発生しています。

5月22日(月):英国・マンチェスター
コンサート会場出口での自爆テロ事案(死者 23 名)

5月23日(火):フィリピン・ミンダナオ島
過激派と国軍の戦闘激化に伴う戒厳令発動(死者 100 名以上)

5月24日(水):インドネシア・ジャカルタ東部
バスターミナルでの自爆テロ事案(死者 3 名)

5月26日(金):エジプト・ミニヤ
コプト(キリスト)教徒銃撃テロ事案(死者 29 名)

5月30日(火):イラク・バグダッド市内
2 度の自動車爆弾テロ(死者計 30 名以上)

5月31日(水):アフガニスタン・カブール
大使館エリア至近での自爆テロ(死者90名以上)

なぜこれほどテロ事案が続いているのでしょうか?
一つの要因はイスラム教のラマダン月に
様々な過激派がテロ攻撃を呼びかけているためです。
今年の場合、5月27日から6月25日頃までが
イスラム今日カレンダーで9番目の月、
通称「ラマダン月」に当たります。

ラマダンというと断食のイメージが
強いかもしれません。
もともとラマダンは単なる月の呼び名でした。
(日本でいえば「長月」と同じです)

ただし、コーランが預言者ムハンマドに
啓示された日を含むことから、
宗教的にも重要であり、
イスラム教徒はラマダン月の間、
身を清め、断食により自己犠牲を経験し、
貧しい人へ多くの寄付をする、
という宗教上の功徳を積もうとします。

こうした背景を踏まえ、
イスラム教を過激に解釈し、
異教徒との戦いも「功徳」の一つである、
と考えるグループはラマダン月に
テロを起こすよう呼びかけています。
特にラマダンの期間中集団礼拝を行う金曜日
(今年は6月2日、9日、16日、23日)、
その中でもさらに最終金曜日(今年は6月23日)は
テロを起こす理由が大いにある日と言えます。

ラマダン期間中は

欧米諸国やキリスト教を想起させる施設
欧米人、非イスラム教徒が多く集まる場所、
イスラム教の国で飲酒ができる場所、

などには近寄らないことがテロの巻き添え被害を
避けるための第一歩と言えます。