最善を望みつつ、最悪に備えよ

この記事のURLをコピーする

治安情勢の「変化」を感じた時には

過去ののコラムでは日々発生する事件や事故の情報を丁寧に積み上げることの大切さをご説明しました。イランとアメリカの対立や中国を発端とする世界的な新型感染症の拡大など、世界は日々新たな出来事に見舞われます。こうした情報はニュースとして様々な媒体で得ることができますし、多くの会社では自社に関係しそうなニュースをピックアップして蓄積していると思います。

積み上げた情報の山はそれだけでも意味があるものですが、漫然と見ているだけではただのデータの塊です。貴重なデータを活用して、自分たちの身を守るためにはそのデータの中から、自分たちに危険が迫っていないか、感じる必要があります。

 

その危険が迫っているかどうかを考える重要なチェックポイントが「変化」です。

具体的には

 

・犯罪や事件の数が急に増えていないか?

・凶悪犯罪の多発地域が移り変わっていないか?

・外国人を標的とした事件の割合が増えていないか?

・政治的にこれまでの政策を変更したと捉えられる報道がないか?

・名前を聞いたことがない犯行グループが急に活動を活発化させていないか?

 

といった「変化」が事件や事故の情報リストから読み取れた時には健康診断で要精密検査という診断が出た時のように、慎重に関連する情報を集めましょう。

 

精密検査をやってみましょうと言っても、治安や犯罪防止の専門家ではないと検査の進め方がイメージできないかもしれません。そのため、次のページから、具体的に「変化」を確認する方法をご紹介しましょう。

 

【次ページでは・・・「変化」に気づいた時の精密検査方法をご紹介します】