治安情勢は移り変わるもの

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親としては安全な都市に送り出したい気持ちがあるが・・・

日経新聞の記事で簡単に触れられていましたが、こうした夏休み期間の留学は中学生や高校生によるものが多いとのこと。特に今年夏休みに留学した学生の数は前年度から6%増えて09年以降過去最高だったそうです。子供の数は減っていますので、留学経験率、という観点では相当伸びているのかもしれませんね。

 

では、留学先はどのように選ばれているのでしょうか?いくつかの留学案内サイトを確認して見たところ、次の5つくらいがポイントとして挙げられていました。

1.留学先の生活環境(都会か田舎か、語学以外にどんなアクティビティができるか)

2.語学学校のレベルや環境(日本人が多いかなど)

3.必要な費用

4.現地の天候

5.治安

 

特に中高生を海外に送り出す親御さんの立場からは治安面も気になるようで、日経新聞の記事でも留学ジャーナル担当者の話として

「特に夏休みシーズンは日没時間が遅く、夜も明るいため、安全面から(カナダは)保護者に選ばれやすい」

というコメントも掲載されています。なるほど、治安面も踏まえて判断されているのは海外での安全管理が重要です!と発信いている我々にとってもうれしい情報ですね。

 

ただ、カナダは安全だから安心して送り出せる!と信じ切ってしまう点には落とし穴もあります。我々が8月4日にツイートした内容とリンク先の統計も見てみましょう。

 

トロント警察が公表している管轄地域内での銃撃事件数(緑)と被害者数(橙)。2018年は8月までの集計。

こちらは夏休みの留学先人気ランキング第三位に入っているトロントで、現地警察が集計した銃撃事件の数です。2018年はまだ8月半ばまでの集計であるにも関わらず、銃撃事件の数が既に前年の事件数を超えています。被害者数も既に昨年とほぼ同じ水準になっており、恐らくは前年を超えてくるでしょう。(ツイートした8月4日からの約一か月でも事件数、被害者数共に約30ずつ増加しています)2014年からの5年間で、銃撃事件の数、被害者数ともに二倍以上になっている点は注目に値します。

 

2014年や2015年の状況であれば、トロントは「まぁ治安面では大丈夫だろう」、と判断しても問題はなかったでしょう。しかしながらその当時から2倍以上銃撃事件が増えている現状を見て同じ判断でよいか、と言われると、考え直したいと思う親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

 

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