0.フィリピンにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在フィリピン日本国大使館 :+63‐(0)2-551-5710

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎非常時(警察/消防/救急) :911(国内共通)

◎救急(フィリピン赤十字)  :143(国内共通)

 

1.総論

フィリピンについては、いずれの政府も概ね三段階のリスクレベルを設定しています。
ミンダナオ島東部が最も危険度が高く、できる限り立ち入らないよう呼び掛けています。ミンダナオ島西部は必要がなければ立ち入らないようアドバイスしており、マニラを含むそれ以外の地域は警戒を怠らないよう呼び掛けています。
ミンダナオ島ではテロや武装勢力とフィリピン軍の「戦闘」が散発的に発生していること、外国人を標的にした誘拐が発生しています。また、ミンダナオ島全域にフィリピン政府の戒厳令が発令されており、依然として警戒を下げられる状態ではない点各国政府ともに一致しています。
ミンダナオ島に比べればリスクレベルが低く見えますが、マニラを含むミンダナオ島以外の地域でも犯罪発生率は高く、拳銃を用いた犯罪も多いため十分な警戒が必要です。特に日本政府の危険情報には具体的なアドバイスが豊富に記載されています。

 

【海外安全.jpのコメント】

フィリピンには首都マニラやセブ島など日本人も多く訪れる地域が多くあります。ミンダナオ島のリスクが極めて高いことは各国政府とも共通認識となっており、いずれの政府もできる限り自国民に立ち入らないよう情報を発信しています。仕事上どうしてもミンダナオ島へ渡航しなければならない場合や現地情報を十分に把握できている方以外はミンダナオ島への渡航はおススメできません。

他方、マニラやセブ島等、ミンダナオ島以外の地域でもリスクが低いとは言えません。短期の滞在であっても、日本とは状況が違うのだ、といことを強く認識して旅行されることをおススメします。

 

なお、日・米・英・豪四か国の内、唯一イギリス政府のみセブ島の一部に比較的レベルの高い警戒情報を発しています。この背景は不明ですが、拳銃等を用いた強盗事件が多く発生していることが理由の一つとして考えられます。

 

2.日本政府の危険情報

ミンダナオ地域の西側(周辺海域を含む)がレベル3:渡航はやめてください、

パラワン州南部およびミンダナオ地域の東側(ダバオ市、ジェネラル・サントス市、カガヤン・デ・オロ市とカミギン州、ディナガット州を除く)がレベル2:不要不急の渡航は止めてください、

上記地域以外全域がレベル1:十分注意してください、

 

に指定されています。

特にミンダナオ地域西側、レベル3の地域では武装勢力による身代金目的の外国人誘拐が爆弾テロ事件等への警戒から高いレベルでの警戒が必要である旨説明されています。加えて、既に治安当局によって鎮圧済みですが、2017年5月以降レベル3の地域内マラウィ市ではISと関連していると言われていたアブ・サヤフグループとフィリピン軍の「戦闘」が長期にわたり続いていました。武装勢力残党の捜索・掃討作戦は断続的に続けられていることもあり、日本政府はこの地域への渡航は止めるよう呼び掛けています。

 

日本人の方が多く訪れるマニラ首都圏やセブ島等は外務省の危険レベル1の地域となっています。ミンダナオ地域等に比較すればテロや襲撃、外国人誘拐のリスクが低いためレベルが異なりますが、レベル1の地域であっても、犯罪発生率は日本と比較して高いことが説明されています(例:殺人は日本の約10倍、強盗は日本の約9倍、強姦は日本の約7倍との記載あり)。

 

犯罪に巻き込まれないための注意点として以下のような項目が具体的に説明されています。

(1)なるべく目立たず,周囲の環境に溶け込む。

(2)習慣的な行動は避ける。

(3)個人情報の管理を徹底する。

(4)外出する場合には常に周囲の状況に気を配る。

(5)所持品から目を離さない。

(6)公共交通機関の利用はできる限り避ける。

 

3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

南西部スールー州および関連の群島

ミンダナオ島マラウィ市

にテロ、誘拐および民衆騒擾を理由として「渡航を中止してください: Do not travel」が設定されています。

特にスールー州周辺ではアメリカ人も誘拐された事例があるとされており、強く注意喚起がなされています。

 

マラウィ市以外のミンダナオ島

に犯罪、テロおよび民衆騒擾を理由として「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider travel」が設定されています。

ミンダナオ島では2018年10月現在も島内全域に非常事態宣言が発令されていることが明記されています。

上記を除く地域

は「十分警戒してください:Exercise increased caution」と設定されています。

上記エリアと比較すると、リスクが低いと判断されていると想像されますが、犯罪、テロ、市民騒擾には十分注意するよう呼びかけられています。

 

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

 

イギリス政府はフィリピンに対し、三段階のアラートを発しています。

ミンダナオ島西部:「渡航を推奨しません:Advise against all travel」

ミンダナオ島東部およびセブ島の南側:「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」

それ以外の地域:「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」

ミンダナオ島西部及びスールー州周辺ではテロや武装勢力とフィリピン軍の衝突が散発していることが明記されており、周辺地域への立ち寄りは推奨されていません。また、ミンダナオ島には2018年12月まで戒厳令が発令されており、必要不可欠な渡航以外は避けるようアドバイスされています。

 

それ以外の地域でも犯罪やテロ、自然災害(台風・火山の噴火)等への警戒を怠らないようアドバイスがされています。

 

 

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

 

オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

 

フィリピンは三段階の評価が設定されています。

ミンダナオ島西部は「渡航を取りやめてください:Do not travel」

ミンダナオ島東部は「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider your need to travel」

それ以外の地域は「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」

となっています。

 

特にミンダナオ島では犯罪の発生率が極めて高いこと、テロのリスクが高いこと、またフィリピン南部では誘拐のリスクも高いことから、危険度を高く設定している旨記載があります。

加えて、マニラを含む「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」の地域でもテロリスクが存在しており、常に周囲の警戒を怠らないようアドバイスされています。

 

6.最近の治安ニュース

2018年9月16日 ミンダナオ地方西部ジェネラル・サントス市(日本政府危険レベル1)の幹線道路沿いで即席爆発装置(IED)が爆発し、7人が負傷しました。在フィリピン日本国大使館が本事案を経て滞在中の日本人に注意喚起を行っています。

在フィリピン日本国大使館の発表情報⇒ジェネラル・サントス市における爆発事件等に伴う注意喚起