ブータン治安最新情報(2024年4月)/海外安全.jp


0.ブータンにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在インド日本国大使館  :+91-11-4610-4610

ブータンには日本政府外務省の在外公館は存在しておらず、インドにある日本国大使館がブータンも管轄しています。

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察  :113 交通事故の場合111

◎救急  :112

◎消防  :110

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

・新型コロナウイルス感染症の関連情報は頻繁に変化しますので最新情報をご自身で確認いただくようお願いします。

本稿執筆監修者 / 海外安全.jp代表 尾崎由博

1981年生。2006年より国際協力機構(JICA)にて勤務。インド、パキスタン、アフガニスタン等南アジアにおける安全対策、開発支援案件の形成、実施を担当。パキスタン駐在中国政選挙や首都における大規模反政府デモ等に対応し、現場での安全管理業務ノウハウを体得。2016年7月に発生したバングラデシュ、ダッカレストラン襲撃事件後に発足した安全管理部の第一期メンバーとしてJICA安全対策制度、仕組みの多くを構築した他、組織内の緊急事態シミュレーション訓練を担当。国連機関及び世界銀行の危険地赴任者向け訓練等を受講しており、JICAのみならず国際機関の安全対策研修内容も熟知。2018年より独立、2020年株式会社海外安全管理本部を設立し代表取締役就任。クライアント行政機関、大手セキュリティー企業、開発コンサルティング企業、電力関連企業、留学関連企業、各種大学法人、一般社団法人や独立行政法人など講演実績:大阪弁護士会「パキスタン投資・リスクマネジメントセミナー」海外コンサルタンツ協会「海外活動安全強化月間セミナー」日経メッセ「セキュリティショー」「多元化する危機管理」他多数。日本経済新聞2020年11月24日付13面に寄稿記事が掲載。

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1.総論

ブータンに対しては、各国政府とも安全度が高いと評価しています。
一般犯罪の発生率は増加傾向にありますが、世界的に見れば治安は安定していると評価されています。英語圏各国のトラベルアドバイス上は特段強い注意喚起がありません。日本政府外務省もインド国境の地域での誘拐や都市部での一般犯罪への注意喚起こそありますが、他国に比べるとトーンは抑えめです。

【海外安全.jpのコメント】

各国政府とも、ブータンへ渡航する国民への注意喚起は最小限です。油断は禁物ですが、日本とそれほど変わらない平穏な国であり、過去にテロも発生していません。

選挙の前後など、一時的に小規模な爆発が発生した事例はありますが、大規模なテロの標的としてあえてブータンを狙う理由は見当たりません。最低限の注意で安全に過ごせる国と言えます。オーストラリア政府のアドバイスにあるように「常識的な行動をとる」ことができれば不必要なトラブルは回避できます。

2.日本政府の危険情報

 

インド北東部諸州との国境地域について「レベル1:十分注意してください」が設定されています。それ以外の地域には特段の危険情報は設定されていません。

レベル1が設定されている地域では過去に身代金目的の誘拐事件が発生しているほか、インドを拠点とする過激派の活動が発生する可能性が指摘されています。

 

特段危険情報が設定されていない地域では、一般犯罪への注意喚起がなされています。特に最近は農村部から都市部に若者が流入しており、職に就けない若者による窃盗、空き巣、暴行なども増えてきているとされています。周辺の国と比較しても現時点で治安は良好ですが、油断をしないよう注意喚起されています。

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

新型コロナウイルス感染症の影響で一時引き上げられていたリスクレベルは解除されており、現在はパンデミック拡大前の治安レベルに基づき定められていた以下の状態に戻っています。


全土

特段の注意喚起はありません。全土が「一般的な注意を払ってください:Exercise normal precaution」の対象です。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

イギリス政府は危険レベルを地図上の色分けや文言の形式で示していません。特段の注意喚起はありません。

ブータン入国にあたって必要な手続きが詳細に説明されています。

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、2020年~2021年10月末までオーストラリア政府は全ての国に対する渡航をやめるよう呼びかけており、すべての外国が「Do not travel : 渡航を止めてください」に指定されていました。2021年11月1日、2022年10月7日と段階的にブータンに対するリスクレベルは引き下げられ、現在は全土が「一般的な注意を払ってください:Exercise normal safety precautions」に設定されています。

bhutan-aus-level

オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

ブータンは全土が下から二番目の「一般的な注意を払ってください:Exercise normal safety precautions」となっており、特段の注意喚起はありません。ただし、常識に従って、不審な動きをする人物や不審物があれば警戒するように呼び掛けています。

6.最近の治安ニュース

(リンク挿入予定)

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