フィンランド治安最新情報(2024年4月)/海外安全.jp


0.フィンランドにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在フィンランド日本国大使館 :+358-(0)9‐686‐0200 / +358-(0)9-8171-0418

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎非常時(警察/消防/救急):112 (国内共通)

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

・新型コロナウイルス感染症の関連情報は頻繁に変化しますので最新情報をご自身で確認いただくようお願いします。

本稿執筆監修者 / 海外安全.jp代表 尾崎由博

1981年生。2006年より国際協力機構(JICA)にて勤務。インド、パキスタン、アフガニスタン等南アジアにおける安全対策、開発支援案件の形成、実施を担当。パキスタン駐在中国政選挙や首都における大規模反政府デモ等に対応し、現場での安全管理業務ノウハウを体得。2016年7月に発生したバングラデシュ、ダッカレストラン襲撃事件後に発足した安全管理部の第一期メンバーとしてJICA安全対策制度、仕組みの多くを構築した他、組織内の緊急事態シミュレーション訓練を担当。国連機関及び世界銀行の危険地赴任者向け訓練等を受講しており、JICAのみならず国際機関の安全対策研修内容も熟知。2018年より独立、2020年株式会社海外安全管理本部を設立し代表取締役就任。クライアント行政機関、大手セキュリティー企業、開発コンサルティング企業、電力関連企業、留学関連企業、各種大学法人、一般社団法人や独立行政法人など講演実績:大阪弁護士会「パキスタン投資・リスクマネジメントセミナー」海外コンサルタンツ協会「海外活動安全強化月間セミナー」日経メッセ「セキュリティショー」「多元化する危機管理」他多数。日本経済新聞2020年11月24日付13面に寄稿記事が掲載。

海外安全.jp代表
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1.総論

フィンランドに対しては、各国政府とも安全度が高いと評価しています。
一般犯罪の発生率は日本と比べれば高いものの、他の欧州諸国と比較すれば低い部類に入ります(イギリス政府のトラベルアドバイザリーでは「犯罪発生率は低い」と明記されています)。英語圏各国のトラベルアドバイス上は注意喚起がありません。唯一、日本政府外務省は「森と湖の国」「癒し」「幻想」といった良いイメージが先行しているものの、スリや置き引きといった犯罪とは無縁ではない、といった表現で注意喚起を行っています。

【海外安全.jpのコメント】

各国政府とも、フィンランドへ渡航する国民への注意喚起は最小限です。近年ノルウェーやスウェーデンでは、テロに分類できる事件も発生していますが、直近でフィンランドではテロらしいテロ事件は報告されていないという実態があります。一般論として、大勢の人が集まる場所等で車両やナイフ等を用いたテロは想定しえますが、大規模なテロの標的としてあえてフィンランドを狙う理由は見当たりません。フィンランド治安当局は自国のテロ警戒レベルを4段階中の2番目としています。

オーストラリア政府のアドバイスにあるように「常識的な行動をとる」ことができれば不必要なトラブルは回避できます。

2.日本政府の危険情報

全土に対し、特段の注意喚起はありません。

ただし、一般犯罪への注意が必要であることが明記されています。

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ一時全土が「渡航を中止してください: Do not travel」となっていましたが、2022年4月19日付で新型コロナウイルス感染症パンデミック拡大前の治安レベルまで戻されています。


全土

特段の注意喚起はありません。
全土が「一般的な注意を払ってください:Exercise normal precaution」の対象です。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

イギリス政府は危険レベルを地図上の色分けや文言の形式で示していません。

強いトーンの注意喚起こそありませんが、観光シーズンにはスリの被害が増える旨記載があり「常識的な注意をわすれないよう」呼び掛けられています。

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、2020年~2021年10月末までオーストラリア政府は全ての国に対する渡航をやめるよう呼びかけており、すべての外国が「Do not travel : 渡航を止めてください」に指定されていました。2021年11月1日付で引き下げられたレベルは2022年6月30日付で更に引き下げられ全土が「一般的な注意を払ってください:Exercise normal safety precautions」に設定されました。

finland-aus-level

オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

 

フィンランドは全土が下から二番目の「一般的な注意を払ってください:Exercise normal safety precautions」となっており、特段の注意喚起はありません。ただし、常識に従って、不審な動きをする人物や不審物があれば警戒するように呼び掛けています。

6.最近の治安ニュース

フィンランド首都での強盗多発(2023年6月)

フィンランド職業訓練校での殺傷事案(2019年10月1日)

2019年10月1日東部クオピオのショッピングモール内にある職業訓練学校で刃物を使った殺傷事件が発生しています。

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