0.コロンビアにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在コロンビア日本国大使館  :+57-(0)1-317-5001

 

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察  :112

◎救急  :132

◎消防  :119

 

1.総論

コロンビアに対しては各国政府ともかつて活発だった反政府武装勢力によるテロ及び麻薬組織の暴力的活動、加えて暴力を伴う凶悪犯罪(殺人・強盗等)への警戒を強く訴えています。特にアメリカ政府、イギリス政府、オーストラリア政府はそれぞれ対象地域の違いはありますが、いずれも「渡航を止めてください」に相当する最高レベルの強い注意喚起を発しています。
日本政府外務省も一部地域に「レベル3:渡航を止めてください」を発していますが、他国とのははストラリアおよび日本はアメリカ政府ほど強い勧告を出していない地域も多いですが、他国が「渡航を止めてください」級の注意喚起を発しているエリアが「レベル2:不要不急の渡航を止めてください」にとどまっている地域もあります。

 

過去コロンビアでは日本人も複数誘拐事件に巻き込まれており、特に日本政府は誘拐への対策を強く呼びかけています。また、国内の地域・都市によって差はありますが殺人の発生率は非常に高く、銃を用いた強盗事件も多発しています。直近では北部メデシン市(日本政府外務省の危険情報上「レベル1:十分注意してください」の対象地)で強盗犯から金品を取り返そうとした大学生が射殺される事件も発生しています。

各国政府とも強盗被害に遭った場合でも命を最優先として抵抗しないことを強く推奨しています。

 

【海外安全.jpのコメント】

コロンビアの治安情勢は各国政府の注意喚起通り、依然として厳しい状況です。日本とは全く違う環境であることを認識し、各国政府のアドバイスをよく読んだ上で渡航されることをおススメします。

 

特に、日本政府の危険情報では「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」となっている地域でもアメリカやオーストラリア政府は渡航そのものを止める(Do not travel)よう呼び掛けている地域もあります。渡航される前にご自身の目的地に対し、各国政府がどのような危険度レベル設定をしているかご確認いただくことをおススメします。

コロンビアに渡航される場合は各国政府のアドバイスに従い、観光客が利用可能なエリアでの宿泊、信頼できる交通手段を確保した上で、安全確保を最優先に計画することをおススメします。

 

2.日本政府の危険情報

「レベル3:渡航は止めてください」が設定されている地域

アラウカ県、カウカ県、カケタ県、グアビアレ県、ナリーニョ県、ノルテ・デ・サンタンデール県北部、バジェ・デル・カウカ県ブエナベントゥーラ市、プトゥマヨ県、メタ県南部

 

 

「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」が設定されている地域

アンティオキア県南部、セサール県、ノルテ・デ・サンタンデール県南部、チョコ県、ボリーバル県南部、コルドバ県南部、カサナレ県北部、メタ県南部(当サイト注おそらくメタ県北部の誤り)、ボヤカ県東部、バジェ・デル・カウカ県(ブエナベントゥーラ市を除く)、ビチャダ県、キンディオ県(アルメニア市を除く)、グアイニア県、バウペス県

 

「レベル1:十分注意してください」が設定されている地域

上記を除く全土(ただし、サン・アンドレス島、プロビデンシア島等離島地域はレベル設定なし

 

コロンビアではかつてコロンビア解放軍(FARC)や国民解放軍(ELN)等の反政府武装勢力と治安当局の衝突が発生していたという歴史が記載されています。2001年には日本人が誘拐された後、2003年にFARCに拘束された上で殺害された事件があったことも書かれています。

ただし、現在では、政府との和平交渉が進み、治安の改善が見られると評価されています。それでも警察や軍等の治安当局およびその他政府機関、石油パイプライン等インフラ設備の破壊を目的とした爆弾テロが発生していることが記載されており、警戒を呼び掛けています。

過去日本人が誘拐された事例は複数あるため、日本政府の他国向けアドバイスと比較しても具体的かつ詳細に誘拐対策が記載されています。内容は次に引用するとおりです。

誘拐犯の標的とならないための3原則「用心を怠らない」「行動を予知されない」「目立たない」を日頃から遵守し,具体的には次の事項に注意してください。
○車での移動中に被害に遭う例が多いことから,乗車中は常に周りを警戒し,特に夜間の移動は極力控える。また行動パターンを固定しない。
○目立つ行動をしない(派手な服装・車・装飾品等,裕福と思われる装いをしない。)。
○できる限り複数人で行動し,単独行動は避ける。
○住居・宿舎の警備体制(警備機器を含む。)の再点検を行う。
○屋外では,人通りの多い場所を選んで行動する。
○現地の人とは信頼できる者とだけ付き合う(短期間の付き合いで相手を信用しない。)。
○使用人を雇う場合は,知人からの紹介等,身元を確認した上で選定する。
○誘拐の予兆を察知したら,直ちに現地警察及び日本大使館へ連絡する。

 

また、殺人や誘拐事件の発生件数は直近で減少傾向ではあるものの非常に高いレベルで推移していること、強盗や窃盗事件の件数は増加傾向にあることが紹介されています。日本人に対しては強盗に遭った際犯人が拳銃等を保有しているリスクを想定して抵抗しないこと、また被害に遭いにくいよう一人での外出は避けること、などが具体的なアドバイスとして記載されています。

 

 

3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

アラウカ県、 カウカ県(ポパヤン市を除く)、チョコ県(ヌクイ市を除く)、ナリーニョ県、ノンテ・デ・サンタンデール県(ククタ市を除く)

 

テロが発生しうる国内各地、また犯罪発生率が深刻な国内各地
(詳細な指定は特になし)

 

上記を除く全土

 

いずれも凶悪な犯罪の発生率とテロの危険性があることを背景として高めのレベルが設定されています。殺人や襲撃、誘拐やゆすりといった組織犯罪が蔓延している旨記載があります。常に周囲に注意を払うこと、また現地報道を常時チェックすることが推奨されています。

 

加えて、アメリカ政府職員が治安上の理由で、コロンビア国内を自由に移動できないという制約から、万が一トラブルに巻き込まれた場合でも速やかに支援できない点注意書きがあります。

 

 

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

ブエナベントゥーラ港およびトゥマコ港には「渡航を推奨しません:Advise against all travel」が設定されています。

「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」が設定されている地域は以下の通りです。

  • the departments of Putumayo, Arauca, Caquetá, Guaviare, Guainía, Vichada, and Norte de Santander (except their capital cities, as indicated on the map)
  • the department of Cauca (except its capital Popayán and the road between the tourist site of the San Agustin ruins in Huila and Popayán city)
  • the department of Chocó (except its capital Quibdó, the whale-watching towns of Nuquí and Bahía Solano, and the tourist site of Capurganá)
  • the department of Nariño (except its capital Pasto and the Ipiales border crossing)
  • the department of Meta (except its capital Villavicencio, and the tourist site of Caño Cristales); visitors travelling to Caño Cristales should only do so with a reputable tour company travelling by air to and from the town of La Macarena
  • within 5km of the Venezuelan border in the departments of La Guajira, César and Boyaca
  • rural areas in northern Antioquia, southern Cordoba, southern Valle de Cauca, and southern Bolivar (as indicated on the map)

上記以外の地域は「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」となっています。

イギリス政府の発するトラベルアドバイスとしては珍しく、細かいレベルわけが設定されています。それぞれの地域のレベル設定背景は不明ですが、反政府武装グループの活動、麻薬組織の活動、暴力的な犯罪行為の多発などへの注意喚起が多くなされています。

 

加えてコロンビア各地の著名な観光地に入る場合の詳細な注意事項も書かれています。場所によって、陸路での目的地入りは避ける、信頼のおけるツアー会社主催のツアーに参加することを推奨する、といった具体的なアドバイスがなされています。

 

 

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

 

オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

 

コロンビアに対して最も危険度が高く、「渡航を取りやめてください:Do not travel」が設定されている地域はベネズエラ、エクアドル、パナマの各国境沿い(国境から20キロ)、およびブエナベントゥーラ港、トゥマコ港です。

 

5段階中の上から二番目「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider your need to travel」が設定されている地域は以下の通りです。

The departments of Antioquia (except Medellín), Arauca, Caquetá, Cauca (except Popayan), Chocó (except its capital Quibdó and the whale-watching towns of Nuqui, Bania Solano and Capurganá), Guainía, Guaviare, Meta, (except Villavicencio and the tourist site of Caño Cristales), Nariño (except Pasto and the border crossing of Ipiales), Norte de Santander, Putumayo, Valle de Cauca (except Cali) and Vichadareconsider your need to travel

それ以外の地域には5段階中真ん中の「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」が設定されています。

 

いずれも反政府武装勢力によるテロの危険性があること及び犯罪が多発していることが背景となっています。

十分警戒してください、の地域も含めコロンビア国内、特に地方部での陸路移動は推奨されていません。都市部の車移動の場合も流しのタクシーではなく、事前に予約可能な公式ライセンス保有タクシーを使用するよう呼び掛けています。

 

 

6.最近の治安ニュース

2016年11月 当時一橋大学2年生だった日本人がコロンビア北部メデシン市で強盗被害に遭い、奪われた金品を取り返そうとして犯人に銃殺される事案が発生しています。

参考リンク

コロンビアで亡くなった一橋大学出身・井崎亮さんの事件から、私達旅人が改めて考えるべきこと