0.アルメニアにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在アルメニア日本国大使館  :+374-(0)60‐52-10-30

 

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察  :102

◎救急  :103

◎消防  :101

 

1.総論

アルメニアに対しては、領土紛争を抱えているアゼルバイジャンとの国境付近および実効支配を受けているナゴルノ・カラバフ地域を除けば、各国政府とも安全度が高いと評価しています。
一般犯罪の発生率も日本と比べれば高いですが、英語圏各国のトラベルアドバイス上は注意喚起がありません。日本政府外務省も犯罪への注意喚起こそありますが、他国に比べるとトーンは抑えめです。

 

 

【海外安全.jpのコメント】

各国政府とも、アゼルバイジャンとの国境及びナゴルノ・カラバフ地域を除けば、アルメニアへ渡航する国民への注意喚起は最小限です。

両国間の領土紛争は1988年以降長く続いている問題です。(両国間には2018年時点で正式な国交もありません)。軍事的緊張が断続的に高まっており、2016年4月には双方に55名の死亡者を出す軍事的衝突も発生しています。直近では2018年9月にも小規模ながら両国軍の衝突が報じられています。軍事的緊張のある地域への渡航は全くおススメできません。

 

他方で、国境地域等を除けばアルメニアは世界的にも治安の安定した国の一つと言えます。一般犯罪の発生率は日本よりも高く、また増加傾向であるため油断は禁物ですが、日本とそれほど変わらない平穏な国であり、過去に大規模なテロも発生していません。

中央アジア各地からイラクやシリアに渡航したとされる人が多いため、地理的にアルメニア国内にも過激派が流入する可能性を完全には否定できませんが、大規模なテロの標的としてあえてアルメニアを狙う理由は見当たりません。最低限の注意で安全に過ごせる国と言えます。

 

渡航される際には日本政府やオーストラリア政府のアドバイスにあるように「常識的な行動」を徹底し、不必要なトラブルを回避するようおススメします。

 

アゼルバイジャンの最新治安情報もぜひご確認ください。

 

2.日本政府の危険情報

アゼルバイジャンとの国境付近(東側・西側双方)に「レベル3:渡航は止めてください」が設定されています。それ以外の地域は「レベル1:十分注意してください」となっています。加えて、アゼルバイジャンが実効支配を行っているナゴルノ・カラバフ地域はアルメニアの危険情報地図には記載されていませんが、アゼルバイジャンの危険情報地図にて「レベル3:渡航は止めてください」が設定されています。

 

領土に関する隣国との係争が未解決であり、国境周辺地域は軍事的な緊張が高い状況である点強調されています。

これ以外の地域については強いトーンの注意喚起はありません。一般犯罪等は少なくはありませんが、世界的に見れば犯罪発生率が高いわけではなく、常識的な注意をすることが推奨されています。他方で、過去政治的なデモ等が大規模化した経緯があることから、政治情勢、市民運動等の動向に常に注意を払う必要がある趣旨の記載がなされています。

 

3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

ナゴルノ・カラバフ地域

その他の地域

 

隣国アゼルバイジャンによって実行支配されており、武力衝突のお空があるナゴルノ・カラバフ地域を除けば特段の注意喚起はありません。
全土が「一般的な注意を払ってください:Exercise normal precaution」の対象です。

 

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

アゼルバイジャンとの国境付近(北東部分のみ、国境から5キロ)に「渡航を推奨しません:Advise against all travel」が設定されています。なお、この地図には記載されていませんが、アゼルバイジャンが実効支配しているナゴルノ・カラバフ地域では万が一緊急事態が発生し、イギリス人が同地域に取り残されたとしても有効な救出手段が提供できない可能性がある旨明記されています。

 

これ以外の地域に対しては特段の注意喚起はなく、犯罪発生率は低いとの記載もあります。首都エレバンや主要都市での政治的集会には注意が必要とされていますが、「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」とされています。

 

 

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

 

オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

アルメニアに対してはアゼルバイジャンとの国境付近(西側、東側双方)とナゴルノ・カラバフ地域に対して、最高レベルの「渡航を取りやめてください:Do not travel」が設定されています。

 

これ以外の地域は下から二番目の「一般的な注意を払ってください:Exercise normal safety precautions」となっており、特段の注意喚起はありません。ただし、常識に従って、不審な動きをする人物や不審物があれば警戒するように呼び掛けています。

 

6.最近の治安ニュース

2018年9月15日 アルメニアとアゼルバイジャンの国境地帯で双方の軍による銃撃戦が発生しています。領土の帰属をめぐって長年係争が行われており、軍事的な緊張が存在している地域と言えます。各国のトラベルアドバイスにあるように、不必要な立ち入りはオススメできません。

 

2018年9月19日付け日本政府注意喚起

対アゼルバイジャン国境付近での発砲事件について