0.タジキスタンにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在タジキスタン日本国大使館  :+992-37-221-39-70

 

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察  :02

◎救急  :03

◎消防  :01

1.総論

タジキスタンに対しては、イギリス政府を除き、比較的高いレベルの注意喚起が設定されています。特にアフガニスタン国境付近、東部ゴルノバタフシャン自治区、キルギスとの国境付近に対して警戒レベルが高く設定されている傾向にあります。
大規模なテロ事件は報告されていませんが、2018年7月にアメリカ人も犠牲になった中部ダンガラでのテロ事件は英、米、豪の三か国のトラベルアドバイス上で記載されており、タジキスタン国内ではテロへの警戒が必要であることが説明されています。
一般犯罪も増加傾向にあることが記載されており、強盗や強姦を含む凶悪犯罪が多く発生している旨各国政府のトラベルアドバイスに記載されています。

 

【海外安全.jpのコメント】

イギリス政府を除く三か国の政府は、タジキスタンに対し、比較的高いレベルの脅威情報を設定しています。一見警戒が低く見えるイギリス政府のトラベルアドバイスでも地図上は全土が4段階の下から2番目ですが、文章上は各種リスクが詳細に説明されており、安全が確保されていると評価されているわけではないことが想定されます。

 

特に2018年7月に外国人4名が死亡したテロ事件が発生していることや、ISISに参加したタジキスタン人も多いこと、テロを未然に防いだという報道がしばしばなされるなど、テロの脅威には要注意です。

加えて特に大都市部での凶悪犯罪が増加傾向であることにも注意が必要です。強盗や強姦に十分注意し、自分の身を自分で守るために滞在中は常時警戒を怠らないようおススメします。

 

2.日本政府の危険情報

 

「レベル3:渡航は止めてください」が設定されている地域

・アフガニスタンとの国境付近

・ソグド州イスファラ市ヴォルフ地区(キルギス領に囲まれた飛び地)

「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」が設定されている地域

・共和国直轄地:ログーン市以東

・ソグド州:キルギスとの国境付近,フェルガナ盆地のウズベキスタンとの国境付近及びクヒストニ・マスチョ郡(ザラフシャン川のアイニ郡より上流部分)

・ハトロン州:アフガニスタンとの国境を有する郡(上記アフガニスタンとの国境付近を除く)

・ゴルノ・バダフシャン自治州全土(上記アフガニスタンとの国境付近を除く)

「レベル1:十分注意してください」が設定されている地域

首都ドゥシャンベを含む上記以外の地域全域

 

アフガニスタンとの国境地帯ではアフガニスタン国内(全土が「レベル4:退避してください」の対象)の不安定な治安情勢を踏まえ、タリバンやISIS等武装勢力の流入を危惧して危険情報が高く設定されています。

また、隣国キルギスに囲まれたエリアはその国境の特性上両国の警備が十分に行き届いておらず、イスラム過激派組織の越境ルート、麻薬密輸グループの麻薬運搬ルートとなっている可能性が記載されています。

 

特に注意が必要なエリア以外でもISISに共鳴する若者が摘発される等テロの脅威が存在していること、また統計上国内での犯罪発生件数が引き続き増加傾向にあり、特に大都市では強盗事件及び暴力行為が増加していることが明記されています。

 

夜間の徒歩での移動は控える、安全なホテルを選んで滞在するといった基本的な注意事項が明記されています。

 

3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

全土に「十分警戒してください:Exercise increased caution」が設定されています。

ただし、7月に発生し、アメリカ人も犠牲になったテロが発生していることを踏まえ、タジキスタンに入る際は以下の通り、自分自身で身を守るべく情報収集と高いレベルの注意を払うよう明記されています。

 

・Monitor local media for breaking events and adjust your plans based on new information.

・Avoid demonstrations and protests.

・Be aware of your surroundings

・Stay alert in locations frequented by Westerners.

 

 

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

 

全土が「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」の対象となっています。日・米・豪の三か国によるトラベルアドバイスに比べリスク評価が緩いように見えますが、本文ではテロや麻薬組織と治安当局間の衝突、キルギスとの武力紛争リスクなど詳細な注意がなされています。

通常一般犯罪についてイギリス政府は強い注意喚起をしませんが、タジキスタンについては強姦等凶悪犯罪の被害も発生していることから「イギリス滞在中以上の注意をするよう」呼び掛けています。

 

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

 

 

オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

タジキスタンではキルギス、ウズベキスタン、アフガニスタンとの国境付近および東部ゴルノバタフシャン自治州に対し、上から二番目の「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider your need to travel」が設定されています。

これら地域では武力紛争や地雷のリスク、また地元住民による暴力行為などのリスクが高いと評価されています。

これ以外の地域には5段階の真ん中である「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」が設定されています。テロのリスクが懸念されること、また市民騒擾の懸念が記載されています。

 

6.最近の治安ニュース

2018年7月29日中部ダンガラで外国人サイクリストの集団が武装集団に襲われ、4名が死亡、3名が負傷するテロ事案が発生しています。

【事案分析】タジキスタン 外国人サイクリストへの襲撃事案