0.ベナンにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在ベナン日本国大使館   :+229-21-30-5986

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察 :166

◎消防/救急 :118

 

1.総論

ベナンに対しては、四か国ともほぼ同じリスク評価を行っていると言えます。
特に北部ニジェールとの国境付近(W国立公園付近)に対しては、いずれの国もできる限り立ち入りを避けるよう呼びかけています。加えて、日本とイギリスは北東部ナイジェリアとの国境付近も国内他地域よりも少しレベルの高い注意喚起を設定しています。
一般犯罪の発生率は日本と比べれば高く、英語圏各国もトラベルアドバイス上明確に犯罪に対する注意が必要である旨記載しています。日本政府外務省も銃器を用いた犯罪に日本人が巻き込まれている実態を踏まえ、具体的な被害事例を多く掲載しながら注意喚起を行っています。

 

【海外安全.jpのコメント】

各国政府とも、ベナンに対しては、一定の警戒の上、渡航するようおススメします。特に各国ともリスクレベルが高い北部ニジェールとの国境付近やイギリスが強く警戒している北東部ナイジェリアとの国境付近は現地に土地勘があり、地元の方との人脈がある方以外の立ち入りは避けた方が無難です。

最近では東側ナイジェリアはもとより、ブルキナファソやニジェールといった仏語圏の隣国で武装集団の勢力が拡大傾向にあります。首都や大都市コトヌを離れ北側に旅行する際は最新の情勢を把握し、万が一に備えた上で立ち入るようおススメします。

 

なお、一般犯罪の発生件数は日本に比べて非常に多く、銃を用いた強盗もよく発生しています。日本人のみならず他国の外国人被害も多いですので、外出時には華美な格好を控え、高価だと思われる時計や装飾品などは身に着けないことをおススメします。万が一強盗被害に遭った場合には無用な抵抗をせず、金品を渡してしまうことが命を守るための工夫です。

 

 

2.日本政府の危険情報

 

北部ブルキナファソ、ニジェールとの国境付近、北東部ナイジェリアとの国境付近一帯に「レベル2:不要不急の渡航を止めてください」が設定されています。それ以外の大部分の地域は「レベル1:十分注意してください」に留まっています。

 

ブルキナファソ、ニジェール、ナイジェリアといった隣国で頻発している武装勢力による大規模な襲撃などはまだベナン国内で観察されていません。しかしながら、これまでにも周辺国から越境してきたと思われる武装勢力による外国人誘拐などの事例は発生していることから、北部から北東部にかけて注意喚起のレベルを高めている旨記載がありました。

 

それ以外の地域では、大規模なテロや襲撃、誘拐等の派手な事案こそ発生していないものの、一般犯罪が多発していること、犯人側、治安当局側双方による銃器の使用もしばしば発生することも踏まえ、「レベル1:十分注意してください」と設定されています。

 

日本人に被害が多く発生しているためか、日本人が被害に遭った犯罪手口や被害発生場所が詳しく記載されています。

 

3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

北部ブルキナファソとの国境付近

W国立公園

 

主要都市部

 

上記を除く全土

 

北部ブルキナファソとの国境付近、同じく北部ニジェールとの国境に近いW国立公園はテロの危険性が高いことから、「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider travel」が設定されています。

主要な都市部では犯罪が頻発していることを踏まえ、「十分警戒してください:Exercise increased caution」が、設定されており、それ以外の地域は「一般的な注意を払ってください:Exercise normal precaution」とされています。

 

アメリカ国務省のトラベルアドバイザリー上、色分けはレベル1の青色が表示されますが、実際にはレベル2、レベル3の地域も広いですのでご注意ください。

 

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

 

日・米・英・豪の四各国の中で最もベナンに対し厳しいレベル設定をしている国がイギリスです。

ブルキナファソ、ニジェールとの国境を越えてテロリストによる襲撃が懸念される北部W国立公園及びフランス人2名が誘拐されたペンジャリ国立公園全域に対し、「渡航を推奨しません:Advise against all travel」を設定し、イギリス人に対し、渡航を避けるよう呼びかけています。

また、東部ナイジェリアとの国境のうち、国道2号のマランヴィル~チャーウールー間よりも東側のエリアに対して、他地域よりも犯罪が深刻であるとの理由から「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」が設定されています。

それ以外の地域は首都ポルトノヴォや大都市コトヌを含め最もレベルの低い「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」が設定されています。しかしながら、こうした地域でも一般犯罪が多いことから、特に夜間や人気のない場所では一人での外出を避け、常に高いレベルで警戒するよう記載があります。加えてビーチでは日中も含めて一人歩きを避けるようアドバイスがなされています。

(イギリス政府がここまで強く犯罪への警戒を記載する事例は多くありません)

 

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

 

オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

北部ブルキナファソ及びニジェールと国境を接するW国立公園及び、2019年5月にフランス人の誘拐事件が発生したペンジャリ国立公園は最も警戒レベルの高い、「渡航を取りやめてください:Do not travel」が設定されています。この地区ではテロや外国人誘拐の危険性があると明記されており、明確に立ち入らないよう注意喚起されています。

また、2019年5月のタイミングで北東部ナイジェリア国境から70キロの範囲に対し、「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider your need to travel」が設定されました。

それ以外の地域は全て警戒レベルとしては5段階中真ん中の「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」とされています。しかしながら犯罪が多発していることを踏まえ、夜間や人気のない場所では一人で歩かないこと、常に身の回りのものに注意すること、現地のニュース等をチェックすることなどが助言されています。

 

6.最近の治安ニュース

2019年5月1日ベナン国内北部、ブルキナファソとの国境付近にあるパンジアーリ国立公園でフランス人観光客2名と現地人ガイド1名が行方不明になりました。現地人ガイドは遺体で発見され、フランス人2名は隣国ブルキナファソで行われたフランス軍による救出作戦の結果、救出されています。

 

ベナン/ブルキナファソ国境でのフランス人誘拐