0.ウクライナにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在ウクライナ日本国大使館  :+380-(0)44‐490-5500

 

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察  :102

◎救急  :103

◎消防  :101

 

1.総論

各国とも、ウクライナ政府の支配が十分でない地域に対して、渡航を禁止するほどの高い危険度を設定しています。特に英国政府この地域への立ち入りはウクライナの法律違反として逮捕される可能性も指摘しています。
これら地域を除けば、旅行ができないほどのリスクは想定されていません。他方で、一般犯罪の発生率は日本よりも高く、また特に首都キエフや国内大都市で急に政治的緊張が高まる可能性が指摘されています。

 

【海外安全.jpのコメント】

ウクライナへ渡航するにあたってはウクライナ政府の支配が十分ではない地域に立ち寄らないことを強くおススメします。一見平穏に見えても、突如武装勢力とウクライナ治安当局の衝突が始まる場合や、トラブルに巻き込まれても日本政府・ウクライナ政府が救出できない場合があり得るためです。

 これ以外の地域では、各国政府間で危険度の色分けレベルに差はありますが、概ね平穏で、旅行は可能と判断されています。ただし、いずれの国もウクライナの政治情勢は安定しているとは考えていない様子がうかがえます。首都キエフ等で大規模な政治集会、デモ、行進等が行われる場合はその場に近づかないことが重要です。現地に渡航される際は最新の治安情報、政治情勢を把握した上で渡航されることをおススメします。

大規模なテロ攻撃等は発生していませんが、一般犯罪を含め、常にオーストラリア政府のアドバイスにあるような「常識的な行動をとる」ことでご自身の安全を守ってください。

 

 

2.日本政府の危険情報

 

クリミア自治共和国及びセバストポリ市、ドネツク州及びルハンスク州に対し、「レベル3:渡航は止めてください」が設定されています。それ以外の地域には「レベル1:十分注意してください」が設定されています。

 

レベル3が設定されている地域のうち、クリミア自治共和国は「ロシアによる不法占拠により,ウクライナ政府の統治が及んでいない」とされており、日本人の渡航を止めるよう呼びかけられています。また、ドネツク州およびルハンスク州ではウクライナ軍と現地武装勢力の衝突が散発的に発生していることを理由に渡航を止めるよう呼びかけられています。

 

「レベル1:十分注意してください」が設定されている地域は比較的平穏で安定している旨記載があります。同国では国際的なテロ組織の活動は観察されておらず、大規模なテロの発生報告もないとされています。

他方で、スリや暴行、強盗等一般犯罪(ウクライナ政府公式統計では事件総数のみが発表されており、内訳は日本政府の推定とのこと)の発生件数は多く、日本から旅行される方に対しては、被害事例とともに注意喚起がなされています。

 

3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

ロシアによる占領(occupation)地域であるクリミア、および武力紛争が観察されるドネツク州東部とルハンスク州には「渡航を中止してください: Do not travel」が設定されています。

 

上記地域を除く全土に「十分警戒してください:Exercise increased caution」が設定されています。この地域であっても政治的なデモや頻発する一般犯罪には十分注意するよう呼びかけられています。

 

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

ウクライナ政府当局とロシアの支援を受ける地元武装勢力の衝突(ongoing clashes between Ukrainian armed forces and Russian-backed armed separatists)が発生しているドネツク州、ルハンスク州、ロシアが違法に併合したillegally annexedクリミアに対し「渡航を推奨しません:Advise against all travel」が設定されています。

ウクライナの法律上、ウクライナ政府がコントロールできていない、これら地域の国境地帯経由で入国することが認められていない旨記載があります。イギリス人であっても不法な入国をした場合は逮捕される可能性がある点明記されています。

 

上記を除く地域は一般的に平穏であるとの記載があります。ただし、政治的なデモ等が発生した場合はその現場を避けるようアドバイスされています。特に影響を受けやすいのは首都キエフ市内、Maydan Nezalezhnosti (Independence Square) 、 Verkhovna Rada (parliament building)と National Bank of Ukraineとされています。

 

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

 

オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

ウクライナでは他国同様ウクライナ政府の支配が及んでいないクリミアおよび武装勢力による分離独立運動が発生しているドネツク州、ルハンスク州には最高レベルの「渡航を取りやめてください:Do not travel」が設定されています。

それ以外の地域においても政治的な不安定さ、デモ等の発生リスクを背景に5段階中真ん中の「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」が設定されています。

 

6.最近の治安ニュース

2018年10月17日 ロシアが実効支配しているクリミア地方ケルチの大学にて銃撃事件が発生し、学生19名+自殺した実行犯(同大学学生)合計20名が死亡する事件が発生しています。

 

【事案分析】クリミア地方ケルチ工科大学襲撃事案

 

2018年10月9日

ウクライナ国内イチニャの武器庫が何らかの原因で爆発炎上し、周辺住民に避難命令が出されました。