スーダン治安最新情報(2024年3月)/海外安全.jp


0.スーダンにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在スーダン日本国大使館   :+249(0)1-83471601

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

なお、2023年4月時点でスーダン国内(首都ハルツーム)に設置されていた日本大使館は現地治安の悪化を受け一時閉館しています。現在はエジプト国内にある在エジプト日本国大使館内で臨時事務所が開設されています。

在スーダン日本国大使館臨時事務所(在エジプト日本国大使館内)

住所:81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo

電話:+20 2 2528 5910

Fax: +20 2 2528 5905

◎警察 :999(事件対応)、777(交通事故対応)

◎消防 :999(警察の事件対応部門経由で消防へ伝達されます)

◎救急 :333

ディスクレイマー
・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

・新型コロナウイルス感染症の関連情報は頻繁に変化しますので最新情報をご自身で確認いただくようお願いします。

本稿執筆監修者 / 海外安全.jp代表 尾崎由博

1981年生。2006年より国際協力機構(JICA)にて勤務。インド、パキスタン、アフガニスタン等南アジアにおける安全対策、開発支援案件の形成、実施を担当。パキスタン駐在中国政選挙や首都における大規模反政府デモ等に対応し、現場での安全管理業務ノウハウを体得。2016年7月に発生したバングラデシュ、ダッカレストラン襲撃事件後に発足した安全管理部の第一期メンバーとしてJICA安全対策制度、仕組みの多くを構築した他、組織内の緊急事態シミュレーション訓練を担当。国連機関及び世界銀行の危険地赴任者向け訓練等を受講しており、JICAのみならず国際機関の安全対策研修内容も熟知。2018年より独立、2020年株式会社海外安全管理本部を設立し代表取締役就任。クライアント行政機関、大手セキュリティー企業、開発コンサルティング企業、電力関連企業、留学関連企業、各種大学法人、一般社団法人や独立行政法人など講演実績:大阪弁護士会「パキスタン投資・リスクマネジメントセミナー」海外コンサルタンツ協会「海外活動安全強化月間セミナー」日経メッセ「セキュリティショー」「多元化する危機管理」他多数。日本経済新聞2020年11月24日付13面に寄稿記事が掲載。

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1.総論

日・米・英・豪いずれもスーダンには立ち入らないよう呼び掛けています。

2023年4月に勃発した事実上の内戦を受け、首都ハルツームを含む各地から各国の外交官等が退避している状況です。

【海外安全.jpのコメント】

2023年4月時点で、スーダンに立ち入ることは全く推奨しません。現地では正規軍と準軍事組織の間で本格的な武力衝突が発生しています。テロや犯罪はある程度個人ないし企業・団体の努力で被害を受けないよう工夫が可能ですが戦争・内戦は全く別次元のリスクとなります。

日本政府の外交官ですらスーダン国内から退避している事態を踏まえ、現地への立ち入りを試みないよう強く推奨します。

2.日本政府の危険情報

武力衝突の発生を受け2023年4月以降しばらく全土が「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」となっていましたが、2023年12月28日付で東部の港湾都市ポートスーダンのみが「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」に据え置き、それ以外の全土は首都ハルツームを含め「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」に危険情報が引き上げられました。

現時点でスーダンへの立ち入りは全く推奨されていません。

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日本政府が発表した通り、2023年4月24日に現駐在の大使館員を含む約60名の日本人を自衛隊が隣国ジブチに退避させています。現時点で日本政府はスーダン国内で日本人を支援できる態勢がありません。

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

全土に「渡航を中止してください: Do not travel」のリスクレベルが設定されています。


市民騒擾や犯罪の多発、誘拐への警戒が必要であることから以前から高いリスクレベルが設定されていました。2023年4月の事実上の内戦(armed conflict)発生を受け現時点では全土に立ち入らないよう呼び掛けられています。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

全土が「渡航を推奨しません:Advise against all travel」の対象となっています。
武力衝突(military clashes)が継続中であり、ハルツーム空港も閉鎖されている旨明記されています。

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5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

全土が「渡航を取りやめてください:Do not travel」の対象となっています。
2023年4月下旬、頻繁に現地の緊迫した情報が更新されており、自国民の退避を進めている旨記載されています。
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6.最近の治安ニュース

スーダン内戦に伴う首都近郊での空爆(2023年7月8日)

スーダン首都での軍事組織同士の衝突(2023年4月15日)

スーダン西部ダルフールでの衝突(2022年4月24日)

スーダン首都等でのデモ隊への発砲(2022年2月14日)

スーダン東部港湾都市での爆発・襲撃事案(2021年7月10日)

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