カンボジア治安最新情報(2024年4月)/海外安全.jp


0.カンボジアにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在カンボジア日本国大使館    :+855-(0)23-217-161~164

◎在シェムリアップ日本国領事事務所:+855-(0)63-963-801~803

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察: 117

◎救急: 119

◎消防: 118

◎プノンペン警察          :012-999-999

◎プノンペン警察ツーリストポリス  :012-942-484

◎シェムリアップ警察ツーリストポリス:012-402-424

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

・新型コロナウイルス感染症の関連情報は頻繁に変化しますので最新情報をご自身で確認いただくようお願いします。

本稿執筆監修者 / 海外安全.jp代表 尾崎由博

1981年生。2006年より国際協力機構(JICA)にて勤務。インド、パキスタン、アフガニスタン等南アジアにおける安全対策、開発支援案件の形成、実施を担当。パキスタン駐在中国政選挙や首都における大規模反政府デモ等に対応し、現場での安全管理業務ノウハウを体得。2016年7月に発生したバングラデシュ、ダッカレストラン襲撃事件後に発足した安全管理部の第一期メンバーとしてJICA安全対策制度、仕組みの多くを構築した他、組織内の緊急事態シミュレーション訓練を担当。国連機関及び世界銀行の危険地赴任者向け訓練等を受講しており、JICAのみならず国際機関の安全対策研修内容も熟知。2018年より独立、2020年株式会社海外安全管理本部を設立し代表取締役就任。クライアント行政機関、大手セキュリティー企業、開発コンサルティング企業、電力関連企業、留学関連企業、各種大学法人、一般社団法人や独立行政法人など講演実績:大阪弁護士会「パキスタン投資・リスクマネジメントセミナー」海外コンサルタンツ協会「海外活動安全強化月間セミナー」日経メッセ「セキュリティショー」「多元化する危機管理」他多数。日本経済新聞2020年11月24日付13面に寄稿記事が掲載。

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1.総論

カンボジアに対しては、各国政府とも比較的安全だと評価されています。自国民向けのリスクレベル設定において慎重な評価をすることが多い、オーストラリア政府が日本政府よりも一段低めのレベル設定をしている点が特徴的と言えます。ただし、アメリカ政府はプノンペン市に対し、ひったくりや強盗等の犯罪被害が多発していることを背景に、他国よりも一段高い危険レベルが設定しています。

カンボジアではここ10年ほど大規模なテロ事案は発生しておらず、どの政府もテロへの強い注意喚起はありません。他方で、各国政府とも犯罪被害に十分注意するよう呼び掛けています。

【海外安全.jpのコメント】

各国政府とも、カンボジアへ渡航する国民への注意喚起はそれほど強くありません。現在の世界情勢を踏まえるとテロがまったく起こらないとは言えませんが、最低限の注意で安全に過ごせる国と言えます。

他方で、内戦の名残により銃が広く流通していること、また内戦時代の地雷が依然として遠隔地に眠っていることは大きなリスクです。日本とは違い、奪われた金品を取り返すことは命まで奪われる危険を冒すことにもつながりますので注意してください。

2.日本政府の危険情報

全土に対し、「レベル1:十分注意してください」が設定されています。

危険情報が設定されている背景は首都プノンペン市を含め凶悪な犯罪が発生しているためです。日本人も路上で強引なひったくり被害に遭う事例やホテルの部屋への侵入盗被害に遭う事例が紹介されています。

特にひったくりはプノンペン市のみならず観光地のシェムリアップ州(アンコールワット遺跡含む)をはじめ全土で発生しています。加えて奪われた金品を取り返そうとした際に銃で撃たれるといった被害も発生しています。強引なひったくり等に遭遇した場合、命を守ることを最優先し、無理な抵抗をしないように注意喚起があります。

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ一時全土が「渡航を中止してください: Do not travel」となっていましたが、2022年4月18日付で新型コロナウイルス感染症パンデミック拡大前の治安レベルに戻されています。

「十分警戒してください:Exercise increased caution」が設定されている地域

プノンペン市(犯罪発生件数が多いため)

バッタンバン州、バンテアイ・ミアンチェイ州、ポーサット州、シェムリアップ州、パイリン州、コンポントム州の主要都市から離れた地域(地雷の影響が残るため)

「一般的な注意を払ってください:Exercise normal precaution」が設定されている地域

上記を除く全土

プノンペン市では暴力を伴う犯罪、強盗や性犯罪等が多発している旨記載されています。また各州遠隔地域には未だ地雷が埋設されている恐れがあることから「十分警戒してください:Exercise increased caution」が設定されています。

これ以外の地域は「一般的な注意を払ってください:Exercise normal precaution」とされており、特段の注意喚起はありません。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴うトラベルアドバイザリーの変更により現在イギリス政府は地図上でのリスクレベル表示は行われていません。

感染症拡大前は犯罪の発生状況やテロ・政情不安等のリスクを評価した上で全土が「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」に設定されていました。カンボジアに旅行したイギリス人がしばしば強盗や襲撃被害に遭っている旨記載があり、注意喚起されています。

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、2020年~2021年10月末までオーストラリア政府は全ての国に対する渡航をやめるよう呼びかけており、すべての外国が「Do not travel : 渡航を止めてください」に指定されていました。2021年11月1日、2022年7月21日と順次リスクレベルが引き下げられており、現在カンボジア全土は「一般的な注意を払ってください:Exercise normal safety precautions」に設定されています。

cambodia-aus-level

全土に対し特段の注意喚起はありません。ただし、常識に従って、不審な動きをする人物や不審物があれば警戒するように呼び掛けています。

6.最近の治安ニュース

(リンク挿入予定)

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