タンザニア治安最新情報(2024年3月)/海外安全.jp


0.タンザニアにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在タンザニア日本国大使館  :+255-(0)22-211-5827、+255-(0)22-211-5829

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察   :022-2138177、0787-668306

◎救急/消防 :114

ディスクレイマー

・本ページは日本・アメリカ・イギリス・オーストラリアの各政府が発表しているトラベルアドバイス類を比較し、情報提供を行うことを目的としています。

・当サイトに記載の情報は、各国政府の発表内容及び当サイトが信頼に足ると判断した各種メディア情報を踏まえて掲載しています。

・本ページに記載された内容は各国における皆様の安全を担保するものではありません。

・当サイトでは、本ページ記載の情報を基に行った皆様の判断によって引き起こされる損害等の責任は負いかねます。

・海外への渡航に際しては、日本政府外務省や所属されている組織/団体、旅行会社等の具体的な助言に従い、ご自身で安全確保に努めていただくようお願いします。

・新型コロナウイルス感染症の関連情報は頻繁に変化しますので最新情報をご自身で確認いただくようお願いします。

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1.総論

タンザニアに対しては各国の評価がやや分かれているものの、銃器も用いられる可能性のある凶悪犯罪(強盗、車両強盗等)への注意が必要であるという認識は共通です。いずれの政府も国内の経済情勢等を背景に、犯罪事案が増加傾向にあるとの認識を示しています。また、南側ブルキナファソ国境に近いムトワラ州では武装グループによる越境攻撃の可能性があるとして4か国すべてが他地域よりもリスク評価を厳しく設定しています。

アメリカ政府は特筆してLGBTIを標的とした襲撃などが発生していることに注意喚起があります。

日本政府外務省は他国以上に西側ルワンダやブルンジとの国境付近や北部アルーシャ州等に少し高めの危険情報を設定しているという特徴があります。

【海外安全.jpのコメント】

タンザニアでは数年前まで国内でテロ事件が散発しており、依然として東側海岸線沿いにテロ組織関係者が潜伏しているとの情報がしばしば入ってきます。テロへの警戒を解いてよい状況にはないことを認識いただく必要があります。

また、各国政府ともに記載している通り、直近タンザニア国内での強盗事件発生数が増加傾向にあります。特にダルエスサラームやザンジバル島等、外国人観光客が多い場所では、自国民よりも裕福だと思われる外国人狙いの犯行が多いため、外出時の格好や外出時間等に注意することをおススメします。

2.日本政府の危険情報

 

「レベル3:渡航は止めてください」が設定されている地域

ブルンジとの国境付近

治安当局の管理が十分行き届いておらず、武装強盗が発生していることから、強いトーンでの注意喚起がなされています。

「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」が設定されている地域

ムトワラ州

隣国モザンビークから武装勢力が越境し、襲撃等の被害が発生しだしています。今後も同様の襲撃が継続する可能性があるとされており、ムトワラ州、特にモザンビーク国境付近には近寄らないよう注意喚起されています。

「レベル1:十分注意してください」が設定されている地域

・インド洋沿岸部(ザンジバルを含む)

・タンガニーカ湖岸付近及びルワンダとの国境付近

・アルーシャ州

インド洋沿岸部やアルーシャ州ではテロ組織が存在している可能性が指摘されており、過去にテロ事案が発生した経緯も踏まえ、テロの脅威への備えが必要としてレベル1が設定されています。

タンガニーカ湖付近やでは反政府活動がしばしば観察されていることからレベル1が設定されています。

 

上記以外の地域は特段の危険情報は設定されておらず地図上白色で表現されています。ただし、首都ダルエスサラームをはじめ、主要都市では外国人を標的とした凶悪犯罪(路上強盗、車両強盗、詐欺、ひったくり等)が多く発生していることから繰り返し注意喚起がなされています。

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3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ一時全土が「渡航を中止してください: Do not travel」となっていましたが、2022年4月19日付で新型コロナウイルス感染症パンデミック拡大前の治安レベルに戻されています。
南部ムトワラ州全域は「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider travel」が設定されています。


ムトワラ州を除く全土に「十分警戒してください:Exercise increased caution」が設定されています。

 

全土で銃器を用いた凶悪犯罪や過去にテロ事件が発生している経緯から危険レベルが設定されています。特に南部ムトワラ州はテロの脅威が高いとして、一段高いリスクレベルが設定されています。

加えて特にLGBTIを標的とした攻撃が発生しやすいことについて特記されています。

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

隣接するモザンビーク北部カーボデルガード州との国境から20キロ以内(タンザニア南部ムトワラ州)には「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」が設定されています。それ以外の国土の大部分は「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」が設定されている状態です。

tanzania-uk-level

ただし、銃器を用いた凶悪犯罪が全土で多く発生しており、かつ増加傾向にあることが記載されています。自身と持ち物への一定の警戒を保つようアドバイスされています。

加えてザンジバル島へ渡るフェリーなど、東側海岸付近で運航されている船舶でしばしば沈没事故が発生していることが記載されています。

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、2020年~2021年10月末までオーストラリア政府は全ての国に対する渡航をやめるよう呼びかけており、すべての外国が「Do not travel : 渡航を止めてください」に指定されていました。2021年11月1日付で国土の大部分が「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」にリスクレベルが引き下げられました。
ムトワラ州のモザンビークとの国境線から30キロ以内には「渡航を取りやめてください:Do not travel」が設定されています。
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オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

タンザニアはほぼ全土が5段階の真ん中である「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」が設定されています。暴力的な犯罪行為がレベル設定の理由である旨記載があります。パンデミック拡大前と比して南東部モザンビーク国境周辺のレベルは引き上げられています。

6.最近の治安ニュース

タンザニア北西部マールブルク病の発生(2023年3月→6月に終息宣言済み)

タンザニアフランス大使館付近銃撃事案(2021年8月25日)

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