0.ロシアにおける日本人向けの緊急連絡先

◎在ロシア日本国大使館     :+7-495‐229-2550

◎在ウラジオストク総領事館   :+7-423-226-7502

◎在サンクトペテルブルグ総領事館:+7-812-314-1434

◎在ハバロフスク総領事館    :+7-4212-413-044

◎在ユジノサハリンスク総領事館 :+7-4242-72-60-55

 

(注:日本の携帯電話からかける場合機種にもよりますが、「0」の長押し、もしくは「*」を二回押すと「+」が入力できます)

◎警察  :02

◎救急  :03

◎消防  :01

(携帯電話からは112に電話をすると非常用窓口につながります)

 

1.総論

ロシアに対して、特に米、英、豪各国は治安情勢以上に政治的背景も踏まえ、トラベルアドバイザリーが高めに設定されています。
各国ともウクライナとの国境付近や北コーカサス地方への立ち入りは控えるよう呼び掛けています。それ以外の地域でも欧米とロシアとの対立を背景としたいやがらせなどがあり得ることが明記されています。
日本政府はいやがらせ等の記載はありませんが、過去にモスクワやサンクトペテルブルグでテロが発生していること、またISISがロシアをテロの標的とするよう公言したビデオが流れたことなども背景として、テロへの警戒を怠らないよう明記されています。

 

【海外安全.jpのコメント】

各国政府とも、ロシア国内には立ち入りを推奨しない地域が含まれており、これら地域では現地武装勢力やウクライナ軍との武力紛争に巻き込まれる可能性が否定できません。当サイトでもこれら地域への立ち入りは強く反対します。

参考(ウクライナ治安最新情報)

ウクライナ治安最新情報(2018年10月)

 

日本政府が「レベル1:十分注意してください」と設定している地域でもテロの可能性は否定しきれません。事実、モスクワの国際空港やサンクトペテルブルグの地下鉄駅などでテロが発生しており、日本人旅行者に被害が生じていてもおかしくありませんでした。

常時テロや襲撃事件が起こるような状況ではありませんが、テロはもちろん一般犯罪も含め、周囲に不審物がないか、不審者がいないかに注意しながら行動されることをおススメします。

 

2.日本政府の危険情報

 

チェチェン、イングーシ、ダゲスタン、北オセチア・アラニア、カバルダ・バルカルの各共和国、スタヴロポリ地方及びカラチャイ・チェルケス共和国については「レベル3:渡航を止めてください」が設定されています。

それ以外の地域はすべて「レベル1:十分注意してください」となっています。

 

レベル3が設定されている地域では、反政府武装勢力による攻撃や自爆テロが多数発生しており、民間人にも多くの被害者が出ている旨明記されています。特にチェチェン、イングーシ、ダゲスタン、北オセチア・アラニア、カバルダ・バルカルの各共和国に対しては、既に同地域に滞在されている日本人の方に対し、退避手段等につきあらかじめ検討するよう依頼されています。

 

それ以外の地域でも過去にモスクワの国際空港やサンクトペテルブルグの地下鉄駅などでテロが発生しています。加えて、国際的にテロを実行しているISISが、北コーカサス地方を同組織の行政地区とすると一方的に宣言しており、2015年ロシアによるシリアへの空爆開始後はロシアを攻撃対象にする旨の声明を重ねて公表していること、また、2016年3月6日には、ISISコーカサス州支部が、ロシア国内でのテロを呼びかけるビデオ声明を公表したと記載しています。さらに、ロシア国内でテロを計画していたとして逮捕された者もいることから、今後ともテロへの警戒が必要であると注意喚起されています。

 

 

テロに比して一般犯罪の注意喚起はそれほど強いトーンではありません。ただし、ロシアではパスポートの携帯義務があることから紛失しないよう気を付けながら携行するよう指示されています。

 

なお、在ロシア日本国大使館では、現地警官が日本人に不当な金銭要求を行う事例が散見されることから、特別な案内ページを作成しています。こちらのリンク先のフォーマットを活用すれば、不良警官は退散するはずである、との意図に基づき公開されています。

 

 

3.アメリカ政府のトラベルアドバイザリー

チェチェン共和国を含む北コーカサス地方

クリミア地方

上記を除く全土

 

チェチェン共和国を含む北コーカサス地方については市民騒擾や武力紛争のリスクがあることから、またロシアが事実上占領しているクリミア地方に「渡航を中止してください: Do not travel」が設定されています。

 

それ以外の地域は治安上の理由というよりもアメリカ人に対するいやがらせを主たる理由として、またテロの恐れも排除できないことから「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider travel」が設定されています。

 

4.イギリス政府のトラベルアドバイス

イギリス西部はロシア西部のみ地図を作製しています

 

イギリス政府はウクライナ領ドネツク州、ルハンスク州から10キロ圏内およびチェチェン、イングーシ、ダゲスタン、ブデンノフスク地方、レヴォクムスキー地方、ネフテクムスキー地方、ステプノフスキー地方等に「渡航を推奨しません:Advise against all travel」を設定しています。

また、ウクライナ領ハルキウ州との国境から10キロ以内、および北オセチア・アラニア、カバルダ・バルカル、カラチャイ・チェルケスの各共和国には「必要不可欠な渡航以外は避けてください:Advise against all but essential travel」が設定されています。

 

またこれ以外の地域は「渡航前に注意事項を確認してください:See our travel advice before travelling」とされていますが、反英国、反EUの機運がしばしば高まること、イギリス人への嫌がらせもしばしば発生していることが明記されています。

 

5.オーストラリア政府のトラベルアドバイス

 

オーストラリア政府は4段階の色分け+白(評価なし)の5段階のレベルわけを行っています。

ロシアでは北コーカサス地方全域に対し、最高レベルの警戒を示す「渡航を取りやめてください:Do not travel」、ウクライナ(ドネツク州、ルハンスク州、ハルキウ州)との国境付近に二番目の警戒レベルを示す「渡航の必要性を再検討してください:Reconsider your need to travel」が設定されています。

それ以外の地域には5段階の真ん中である「十分警戒してください:Exercise high degree of caution」が設定されています。これら地域でもテロと犯罪には十分注意が必要であると評価されており、注意を呼び掛けています。

 

6.最近の治安ニュース

・2018年11月4日「民族統一の日」に合わせロシア民族主義者がモスクワ市内三か所で行進・集会を行います。この行事そのものは平和的に行われると考えられますが、万が一集会参加者と周囲の住民や治安当局が衝突した場合は巻き込まれかねませんのでご注意ください。

ロシアモスクワ市内 民族主義者の行進

 

 

・2018年10月17日 ロシアが実効支配しているクリミア地方ケルチの大学にて銃撃事件が発生し、学生19名+自殺した実行犯(同大学学生)合計20名が死亡する事件が発生しています。

 

【事案分析】クリミア地方ケルチ工科大学襲撃事案