ロシア国内民間武装組織の動き

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2023年6月24日ロシアの民間軍事組織「ワグネル」の創設者プリゴジン氏はロシア軍による攻撃を受けたと主張し、モスクワに対する武装蜂起を宣言しました。一時南部ロストフ州の軍拠点を占拠しましたが、現時点ではベラルーシ大統領の仲介を受け、蜂起を中止しています。当面の間情勢は極めて流動的であり、引き続き現地最新情報に注意が必要です

 

他方で、ロシア国内でのロシア軍とワグネル間の大規模な軍事衝突は発生していません。プリゴジン氏も約半日間のモスクワへの進軍の間「血は一滴も流れていない」と主張しています。また、以下の写真にもある通り民間人への武力行使も確認されていません。

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ロストフ市内を通過するワグネルの軍勢(BBCのウェブサイトよりキャプチャ)

 

25日日本時間朝の最新情報によれば、プリゴジン氏に対する刑事訴追は取り下げられ、プリゴジン氏はベラルーシに移動するとされています。プリゴジン氏率いるワグネルの勢力は一時モスクワから南約200キロの地点まで軍勢を率いて迫っていましたが、現在は進路を南にかえ、ウクライナ戦線へ復帰する可能性が指摘されています。

 

首都モスクワ市は26日月曜日を休日とすることを決め、ごく一部の必要最低限な産業関係者を除き、原則外出を禁止する方針を打ち出していました。

 

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