フィリピン南部マラウイ宗教集会での爆発

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2023年12月3日フィリピン南部ミンダナオ島のマラウイ市内ミンダナオ州立大学内で行われていたキリスト教集会で爆発が発生しました。少なくとも3名が死亡し、2名が重体となっています。イスラム過激派組織への掃討作戦に対する反撃と見られています

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体育館に設置された宗教集会会場の爆発後の様子(アルジャジーラのウェブサイトよりキャプチャ)

事件は現地の朝、大学内の体育館で行われていた日曜日の礼拝で発生しました。日曜日の礼拝イベントが行われていたこともあり、爆発の発生時には多くの信者が集まっていました。爆発の規模はそれほど大きくないと言えますが、爆発物の至近距離にいた人々が死傷しています。当日昼までの情報によれば3名が死亡、9名が負傷しましたが、死者数は増える可能性があります。警察と軍が事件現場となった大学周辺を封鎖して捜査に当たっており、現状大学付近に近づくことはおススメしません。

なお、事件現場となったマラウイ市は2017年に約半年間ISISと関連の深い現地武装勢力が支配していたという経緯があります。前日ミンダナオ島中部南マギンダナオ州でISIS系武装勢力に対し軍が掃討作戦を実施しており、11名の構成員が殺害されています。本事案はこうした軍による武装勢力掃討作戦に対する反撃として一般民衆が狙われたテロとして捜査されています。

 

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