2021年2月4日、ネパール首都カトマンズ市内で行われていた共産党(NCP)ダハル/ネパール派による抗議活動が一部タクシーをはじめとする車両への放火等の、暴力行為に発展しました。
報道によれば、全国的に呼びかけられている同党抗議活動に関連し、カトマンズ市内だけでも70名以上が身柄を拘束されており、今後警察と抗議参加者との間の衝突がさらに発生する可能性も否定できません。
ネパールで政権を担うネパール共産党統一マルクス・レーニン派のオリ首相が昨年12月20日に他の共産党内他派から支持が得られないことを背景として議会を解散したことを発端として抗議活動が発生しています。オリ首相は総選挙を4月及び5月に実施する方針ですが、今後選挙予定日まで政治的には不安定な状況が継続する可能性があります。