エクアドル先住民グループ抗議デモ

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2022年6月13日以降エクアドルで燃料価格高騰に対する先住民グループの抗議デモが発生しています。21日は首都キトで木の枝等を燃やして首都主要道路の封鎖しようとしたため一部抗議者が警察と衝突、警察は群衆を解散させるため、催涙ガスを使用しました。これまでの抗議デモで少なくとも55人が負傷し、約80人が逮捕されています。

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道路周辺で放火された木材やゴミ(DWのウェブサイトよりキャプチャ)

エクアドル政府は、17日首都キトを含む3つの行政区域に非常事態宣言を発令したものの、20日に新たに対象地域を6県に拡大した非常事態宣言をあらたに発令しました。現在6月末までこの非常事態宣言が有効となっています。

 

6月14日には一連の抗議活動を扇動したとして、先住民グループリーダーのイザ氏が逮捕された後、国内各地でさらなる抗議活動が多発しました。イザ氏は6月15日に釈放されましたが、抗議者たちは、要求が満たされるまでは全国的な抗議デモを続けるとしています。先住民グループは2019年にも、燃料費の補助金削減を発表した際にも抗議デモを主導し、11人が死亡、1000人以上が負傷する事態となっています。

当面、関連した抗議行動がは継続する可能性が高いと見られており、滞在中の方は現地最新情報に十分ご注意の上、群衆の集結地点には近づかないようおススメします。

 

 

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