パキスタン北西部での自爆テロ

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2022年11月30日パキスタン北西部バロチスタン州の州都クエッタ郊外で警察車両等を狙ったとみられる自爆テロが発生しました。警官1名を含む3名が死亡、30名以上が負傷しています。

 

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事件現場を捜索する治安当局関係者(Dawnのウェブサイトよりキャプチャ)

 

爆発が発生したのはクエッタ市中心部から見て北側Bareli地区でした。警察官が多数乗っているトラック付近で爆発が発生したとされており、警察・治安当局を狙った自爆テロだったものと想定されます。ただし、この爆発により一般人である女性や子供も死亡しており、負傷者も含め民間人の巻き添えも多数報告されています。

パキスタン国内で長らく反政府武力行使を辞さないパキスタンタリバン運動(TTP)が犯行声明を発表しています。

TTPは昨日停戦合意が失効したとしてパキスタン政府への攻撃を再開する旨発表していました。TTPの直近の行動パターンから考えて主要都市部市内で大規模なテロを実行できるかどうかは不明ですが、バロチスタン州やアフガニスタン国境付近等でパキスタン政府関係機関や治安当局を標的とした事案が続発する可能性は否定できません。

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