スロバキア首相への路上での銃撃事案

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2024年5月15日スロバキア中部ハンドロバで同国フィツォ首相が会議後公道上に姿を現したところ、男が銃撃を行う事案が発生しました。4発発砲した内の少なくとも2発が命中し、現在命に関わる可能性があるとのことで治療中です。犯人はその場で取り押さえられました

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銃撃を受けた首相を車に乗せるSPと柵の向こう側で銃撃犯を取り押さえる警官ら(CNNのウェブサイトよりキャプチャ)

事件が発生したのはスロバキア首都から北東に約200キロ離れた中部ハンドロバでした。首相のほかに同国閣僚が参加していた閣議が行われており、閣議終了後首相は専用車に徒歩で向かっていたところ、沿道にいた男が首相に向け発砲しました。腹部に銃弾が命中した他、頭部にも命中しているとの情報もあります。現在治療が行われておりますが、負傷の度合いは不明です。

フィツォ首相は昨年9月に就任し、ポピュリスト・ナショナリスト連合による政権を率いています。本年1月にはウクライナへの軍事支援停止を主導した他、スロバキア公共放送の停止を計画する等政治的には賛否が分かれるテーマに取り組んできていた中で銃撃を受けた形になっています。

 

日本の故安倍元総理銃撃とも似たような事件ではありますが、大衆を集めての演説等は予定されていなかった中での銃撃事案でした。突発的な銃撃であり公道上での出来事であったことから一般人への巻き添えもありえた事案ではありました。

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