2024年6月10日イギリス国内ブリストルやエジンバラ、ロンドン等の都市部でバークレイズ銀行の店舗が襲撃を受ける事案が発生しました。本件はパレスチナでの暴力行為や化石燃料の使用に同銀行が加担しているとみるグループによる犯行であり、複数の都市で逮捕者が出ています
首都ロンドンではムーアゲート地区のバークレイズ銀行で犯罪行為を行っていた男3名が逮捕されています。ロンドン市内では少なくとも5店舗が何らかの被害に遭っています。南西部ブリストルでは市内中心部の店舗で窓ガラスが割られ、赤いペンキのようなもので大きく落書きがなされました。
バークレイズ銀行の広報部門は「抗議の権利は認めるが、抗議参加者は一般の顧客や同銀行の従業員、あるいは財産・施設を尊重する」ことを要求するコメントを発しています。
一連の破壊活動はパレスチナアクションと名乗る団体に所属する関係者が実行したとみられており、少なくとも20の支店が標的となりました。この団体はバークレイズ銀行が「イスラエルによる武器取引及び化石燃料の使用継続」に加担していると主張しており、抗議活動の継続を示唆しています。
現状一般の利用客が被害を受けたとの情報は入っていませんが、英国滞在中の方はご自身の周囲で何が起こっているか、どのような人物が近くにいるか常に注意しておくことが必要と言えます。