バングラデシュ首都首相退陣要求デモの暴徒化

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2024年8月4日バングラデシュ首都ダッカ市内で学生らのデモに端を発し、野党勢力がハシナ首相退陣を求める抗議活動を実施しました。治安当局とデモ隊が激しく衝突し、少なくとも90人が死亡したとされています。昨日夜から無期限の外出禁止令も発令されており、状況は流動的です

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首相退陣を要求する抗議参加者らによって放火されたバス(ロイターのウェブサイトよりキャプチャ)

バングラデシュでは7月中旬以降、公務員の優遇採用枠を変更する政府方針に反対する学生らによる反政府デモが断続的に発生していました。学生らと警官隊との衝突が相次ぎ死亡者が多数発生したことから、政府は一時全面的な外出禁止令を発令し、事態の鎮圧を図っていました。段階的に外出禁止令の除外時間が長くなっていましたが先週末、野党勢力も加担して再度大規模な反政府抗議活動、首相退陣要求が行われ衝突が拡大しました。

日曜日の衝突において、警官13名を含む90名以上の死亡が確認されており、政府はこの事態を受けて4日現地18時以降、無期限の完全外出禁止令、3日間の休日を宣言しました。本件により日本人を含む外国人が標的となって被害を被る事態は想定されづらいですが、不用意に群衆に近づくと思いがけない巻き添え被害をうける可能性が高いと言えます。現地滞在中の方は外出を極力控えるよう強く推奨します。

 

 

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