ロシア中部サラトフ住宅街へのドローン攻撃

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2024年8月26日ロシア中部サラトフ市に対し、ウクライナ軍によりドローンによる攻撃が行われました。高層マンションへの攻撃も行われ住宅が損壊しており、少なくとも1名が負傷しています。同市はウクライナ国境から約900キロ離れており、国境以外でも戦争の影響が生じつつあるといえます。

 

ロシア軍によれば、26日夜にサラトフ州の州都サラトフ市に対しウクライナ軍のドローン少なくとも10機が飛来し、住宅や空港周辺に攻撃が行われました。ロシア国防省によれば9機を撃墜したとのことですが一部はロシア側の住宅や施設に衝突するなどして損壊被害が生じています。また、同州知事のメッセージによれば、防空システムによって破壊された残骸により女性1名が重傷を負い病院で治療を受けているとのことです。

サラトフの対岸にあるエンゲリス市には空軍の基地があり、これまで同基地へのドローン攻撃が行われてきた経緯もあります。ウクライナ国境から約900キロという長距離移動を経て、物理的な攻撃ができること、またその被害が軍関係施設だけではなく民間人の居住エリアにも発生していることは注意が必要です。
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