インド南部デング熱の感染拡大

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2024年8月中旬ごろからインド南部でデング熱の感染者数が増加しています。特にチェンナイ市を擁するタミル・ナド州では本年の患者数が1万人を超え、死者も出ています。10~11月の雨季に蚊が増えることからさらなる感染者数の増加も懸念されています。蚊への防護対策が推奨されます。

 

現在インド全土で蚊が媒介する感染症の患者数が増加しており、最大都市ムンバイではデング熱のほか、チクングンヤ熱やマラリアの感染報告も増えています。東部コルカタからバングラデシュにかけてもデング熱の感染者数増加が報告されています。デング熱は出血熱様の症状を呈した際には死に至ることもある疾病であり、インドではこの数年300~400人の死者が報告されている疾病です。蚊が媒介することから、蚊の増える雨季に流行することが多く、インド南部では7~8月、10~11月頃が感染のピークです。日本人も多く居住・滞在するムンバイ、チェンナイ、コルカタ等の大都市では特に蚊に刺されないよう長袖、長ズボンを着用する、現地の蚊よけ剤を活用するといった工夫が必要です。

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