ベラルーシ国内日本人の拘束事案

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2024年9月4日ベラルーシ政府は7月上旬から日本人男性一名をスパイ活動の疑いで拘束していることを明らかにしました。現地日本国大使館も日本人が治安当局に拘束されている事実を認めています。同人はベラルーシとウクライナ国境で軍事施設の写真を撮影するなどしていたと報じられています。

 

ベラルーシ当局によれば拘束されているのは「ナカニシ・マサトシ」と名乗る人物であり、ベラルーシ国内の政情や社会事情の調査だけでなく、ウクライナとの国境付近で軍事施設の写真撮影を含む情報収集をおこなっていた疑いがあるとのことです。現地日本大使館は同人と面談ができており、解放に向けた支援を行っている旨も公表しています。

 

ごく一部の特殊な国・地域を除き、一般の企業関係者や留学生が日常生活を送っているだけであれば特段スパイ認定されることはまずありません。ビジネス上必要な政治や社会情勢の調査、特に新聞やネット記事の検索、自社従業員との意見交換はこれまで通り続けていただく点問題ありません。他方で、ウクライナやロシア、ベラルーシ、あるいはパレスチナ、イスラエルといった「戦争」当時国やそれに準ずる存在、またその他特殊な事情がある国では現地での情報収集には一定の注意が必要です。

特に軍事施設や空港、橋や道路といった重要インフラの写真撮影、相手国政府高官との不用意な接触は一般の皆様にはおススメできません。

 

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