フィリピン首都近郊での日本人強盗被害続発

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2024年10月19日、27日と連続して日本人がフィリピン首都マニラ南西のマカティ市内で強盗被害に遭っています。いずれも拳銃と思われる物体を用いて被害者を脅迫した上で、財布やパスポート等貴重品が入ったカバンを奪われています。短い期間に連続して日本人の被害が相次いでおり、現地日本国大使館は改めて在留邦人に注意喚起を発しています。

 

日本人が被害に遭ったのはマニラ近郊マカティ市のグリーンベルトモール、27日はセントラルスクエアモール、といずれも大規模商業施設付近の公道でした。2件とも複数名で被害者に接近し、拳銃のようなものを見せて脅迫が行われています。被害者は2名とも抵抗せずに金品の入ったカバンを渡すことで命を守っている点も共通しています。強盗被害に遭ってしまった場合には、命よりも大切なものはないという発想で、犯人には抵抗せず指示に従って金品を渡すこと、また金品を渡す際にもゆっくりと相手の指示に従っている旨を明確にしながら動くことが大切です。

 

連続して日本人の被害者が発生していることを踏まえ、現地日本国大使館は以下の注意事項を明記して在留邦人に犯罪への注意喚起を行っています。

(1)夜間・早朝は犯罪の発生率が高くなる(特にフィリピンではクリスマスシーズンに入ると犯罪の発生率が高くなる傾向にあります。)ことを念頭に、夜間の徒歩移動はなるべく控え、近距離であっても車両移動を検討ください。また、やむを得ず徒歩移動する際は、細心の注意を払ってください。
(2)強盗に遭っても、相手が凶器を所持していることを想定し、絶対に抵抗せず、生命と身体の安全を最優先に考え、落ち着いて行動してください。たとえば金品の要求に応じようとポケットやバッグに急いで手を伸ばすと、反撃すると誤解され攻撃される可能性もあるので、身体を動かすことなく「ポケットに入っている」などと口頭にて説明するか、指だけで差し示して犯人に取らせるようにしてください。
(3)外出する際は、必要最小限の手荷物にとどめる、貴重品は分散保持するなど、犯罪に遭っても最小限の被害となるよう、工夫をお願いします。

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