2024年11月上旬キューバはハリケーンと地震の両災害で甚大な被害を受けました。14日付で現地日本大使館はインフラの破壊と経済情勢の悪化に起因して治安悪化が懸念されること、11日深夜に邦人が強盗被害に遭っていることを踏ま得た注意喚起を発しています。
キューバは11月6日のハリケーン「ラファエル」による被害に加え、10日東部グランマ県を中心に被害が大きかった地震の影響により全土で停電・断水が発生しています。これに伴い食料や燃料も不足しており市民生活が困難になっている情勢です。また、災害による突発的な被害であり災害復旧のめどが見通せないことから、通常の市民生活再開までには一定の時間がかかるものと想定されます。
食料備蓄や金銭的な貯蓄がない中間以下の国民らは生活に困窮した結果の犯罪を行わざるを得ないケースも生じうると想定され、当面治安の悪化も懸念されます。現地日本国大使館には11日深夜、首都ハバナ市内を歩いていた日本人2人組が路上で現地住民に羽交い絞めにされ、金品を強奪される被害の報告が届いているとのこと。これらを受けて、以下の注意喚起を日本大使館が発していますのでご確認ください。
キューバへの渡航が必要な場合は、災害・治安・暴動等の最新の状況を十分に確認の上で渡航を検討するとともに、滞在中は以下を参考に十分注意して行動してください。
○ むやみに群衆に近づかないこと
○ 深夜の外出は控えること
○ 夜間に1人で路上を歩かないこと
○ 街灯がない場所や人通りの少ない場所を避けること
○ 貴重品を持ち歩く場合は必要最小限の物とすること
○ 見知らぬ人に話しかけられても相手にしないこと
○ 見知らぬ人から提供された開封済みの酒等を口にしないこと
○ 万が一被害に遭った場合は抵抗しないこと