パキスタン北西部シーア派住民車両への襲撃事案

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2024年11月21日パキスタン北西部ハイバル・パフトゥンハー州クラム郡を走行していた車列に対して銃撃事案が発生し、42名が死亡しました。同州州都ペシャワールでの宗教行事に参加するため移動していたシーア派住民の車列が襲撃されました。犯行声明は発表されていませんが、宗派間対立に基づく犯行と思われます

 

本件はアフガニスタンとの国境に近いパラチナルから宗教行事に参加するために複数の車両に分乗して移動していた信徒らが次々と襲撃を受けたものです。42名が死亡、20名が負傷したとされており、負傷者もシーア派住民に限定されています。明確にシーア派住民だけが標的とされており、日本人を含む外国人の被害は確認されていません。治安当局によれば本襲撃とは別にスンニ派武装集団が誘拐していた26名のシーア派住民を保護したとのこと。本件に関する犯行声明は発表されていません。

10月には類似の事案で11名が死亡する事案も発生しています。クラム郡では長く宗派間対立に基づく暴力が続発しています。特にシーア派住民を狙った事案が多く発生しています。

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