2024年12月18日現地夜、ベトナム首都ハノイ市内のカラオケバーで放火とみられる火災が発生し、少なくとも11名が死亡しました。カラオケ店の店員とトラブルを抱えていた人物が放火への関与を認めたとのことで、逮捕されており、取り調べが進められています。
本事案はカラオケバーにガソリンのようなものをまいた上で火を放ったことが原因でビルが全焼した事案です。事件当時大勢の人がビル内にいたとされ、被害が拡大しました。火災発生直後から10台以上の消防車、救急車が駆け付け、複数名を救助したものの全員は救助できなかったとみられています。
現地警察は事件直前に同店でビールを飲んでいる際店員と口論した人物が自首してきたことから逮捕し、本件犯行の背景、動機を取り調べているとのこと。監視カメラには同人とみられる人物がバケツのようなものを抱えて店に入っていくシーンが映っていると報じられています。
東南アジアを中心に日本人も多くカラオケバーや飲食店等が複数入居する雑居ビルを利用することは一般的です。他方で、一部のビルや店舗では火災発生時に十分な初期消火ができない、避難経路が荷物等で通行できないといったケースもしばしば見受けられます。安全の観点からは、店舗を利用する際に比較的逃げやすい場所を選ぶこと、万が一の際の避難経路を確認しておくことが重要と言えます。