2025年1月31日、オーストラリア南部ビクトリア州のグランピアンズ国立公園付近では現在3件の山火事が延長中です。落雷を原因として発生した火災は高温と乾燥により、週末から週明けに延焼範囲の拡大が想定され、広い範囲の住民に警戒警報が発令されています
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メルボルンを州都とするオーストラリア南部のビクトリア州では毎年夏(11月~2月頃)に高温や乾燥を原因とした山火事が断続的に発生します。米国ロサンゼルスのように高級住宅街が広がっているわけでも、日本人が多数住んでいるわけでもないため大きく報道されることはありませんが、周辺ではかなり広い範囲に複数の警戒情報が発せられている状況です。
特に先週金曜日に落雷を発端として発生した火災はグランピアンズ国立公園地域(主要都市名ではストーエル、キャベンディッシュ、ダンケルド等)周辺の少なくとも3か所で延焼中です。高温予報が続き、乾燥した状態の山林は火災が燃え広がりやすい気象条件となっており、特に週末から週明けにかけ40度近い最高気温が続く2月1~4日ごろまでさらに延焼範囲が拡大する懸念が示されています。
周辺地区の住民には、さらなる延焼に備えて避難準備をするようよびかけがなされており、滞在中あるいは今後グランピアンズ国立公園地域への旅行を予定している方は現地最新情報に十分ご注意下さい。