レバノン国内での犯罪件数増加傾向

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2025年2月7日付で在レバノン日本国大使館は直近同国内での犯罪発生件数が増えているとして注意喚起を発しました。滞在中の外国人も被害に遭う事例が増加しているとのことで、改めて具体的な防犯対策を日本人向けに発しています。

 

レバノンにおけるイスラエル軍による武力行使の懸念から長く日・米・英・豪ともに退避勧告に相当する強い注意喚起が発せられています。2025年2月4日付で日本政府は首都ベイルートを含む国土の中央部分に対する危険情報を引き下げましたが、本件は犯罪件数とは別の軍事衝突リスクの沈静化を反映したリスクレベル変更と説明されています。軍事衝突によるリスクと一般犯罪によるリスクは別物であり、直近の危険情報引き下げをもって、レバノンの治安が回復しているという解釈はおススメできません。

 

以下、具体的な在レバノン日本国大使館からの注意事項となります。

【防犯対策】
●夜間は一人で歩かないようにし、複数人での外出を心掛ける。
●人目を引くような華美な服装・装飾品を身につけない。
●昼間でも薄暗い公園や裏通りなど、人通りの少ない場所は避ける。
●タクシーを利用する際は,流しのタクシー等を利用することは控え、ドライバーの人定事項が確認できるタクシー会社に配車を依頼して利用する。
●危険を感じたら、躊躇せず周囲の人に助けを求める。また、万一に備えて防犯ブザー等大きな音を出すものを身につけ、危険を感じたら直ちに使用する。
●周囲に不審者、不審車両がいないか常に確認し、下を向いて歩かず前後左右の人の動きに注意を払う。
●両替所やATMで一度に多額の両替・引き出しをしない。また、両替や現金引き出し後の周囲の動向に注意する。
●多額の現金は持ち歩かないようにし、所持金は分散して持つ。むやみに人前で財布を取り出さない。
●バッグ類は、安易に椅子の後ろにかけたりテーブルの下に置いたりせず、常に目に見える場所で確実に管理するよう心がける。また席を外す際には必ず持ち歩く。
●路上を歩く際は、バッグなどはたすき掛けで肩に掛け、身体の前で抱えて持つ。
●違法薬物に関する誘引には乗らず、速やかにその場を離れる。
●ひったくりや強盗に遭った場合は、身を守るため、絶対に抵抗しない。

 

【参考情報】レバノン治安最新情報

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