2025年5月11日パキスタン北西部ペシャワール市内の警察署に対し自爆テロが発生し、警官2名が死亡、3名が負傷しました。現時点で犯行声明は発出されていませんが、パキスタンタリバン運動(TTP)によるものとの指摘があります。ペシャワール近辺ではテロが多く発生しており同国内他地域以上に警戒が必要です
本事案はインドとパキスタンの軍事対立が小康状態となっているタイミングで発生しています。直接的にインドとの対立が関係している証拠はありませんが、テロを企図したグループがパキスタン軍・治安当局の注意がインドに向いていることを利用して、警察署への攻撃を実行したことも想定されます。
パキスタンの北西部、アフガニスタン国境にも近いハイバル・パフトゥンハ州内ではアフガニスタン領内を拠点として反パキスタン活動を繰り返しているパキスタンタリバン運動を中心に銃撃や爆発を伴うテロがしばしば発生しています。立ち入りがまったく不可能な状況ではありませんが、首都イスラマバードやラホール、カラチと比して入念な安全対策が必要です。