2025年5月20日チリ首都サンティアゴ市内プロビデンシア地区の商業ビル地区で、設置された爆発物が爆発し、周辺の建物が損壊しました。人的な被害は報告されていませんが、警察当局はテロの可能性もあるとして捜査を行っています。
事件が発生したのは、サンティアゴ市内中心部で複数の企業が入居する商業ビルの前でした。何者かが爆発物を設置したとみられており、同ビルの窓ガラスが割れる等の被害が報告されています。警察発表によれば負傷者はおらず、人的な被害はなかったものと思われます。
同国の治安を担当する大臣は記者会見の中で本件はテロであると言及しており、政府に反対するものや無政府主義者による暴力は認めない旨強く批判しています。他方で、本件は発生した時間やその手法からして、多数の人を殺傷させる目的では実行されていない可能性も否定できません。何かしらの嫌がらせもしくは、金銭的ゆすり、威力業務妨害等を目的として人通りの少ない時間帯に爆発を発生させたとの解釈も可能です。
現時点で容疑者は逮捕されていないこともあり、事件の背景・動機は不明です。テロの標的となりやすい政府・軍施設や大型商業施設等への立ち寄り時間を短くするとともに、外出時に周囲の様子を注意深く観察する、不審な人物や行為を見かけたら速やかにその場を立ち去るといった基本的な安全対策をおススメします。