2025年に入り、バヌアツ首都ポートビラのホテルで施錠せずに滞在/就寝していた日本人の部屋に窃盗犯が入室し、貴重品を持ち去られる事案が少なくとも3件続いています。現地日本国大使館が注意喚起を行っています。
バヌアツは他国と比して治安はよく、窃盗被害件数も少ない国であると言えます。他方で、玄関の扉を施錠しない、車両内に荷物を置きっぱなしにするといった無防備な行動を行うとパスポートや財布等を紛失する原因になります。居室内にいる場合には必ず施錠する、外から見える場所に荷物を置いて車両を離れない、といった最低限の防犯対策は必須です。
〈事例1〉
夜間、邦人がホテルの玄関扉を施錠せず就寝していたところ、玄関から何者かが侵入し、電子機器や財布を盗まれた。同邦人は、翌朝起床後、部屋から上記貴重品が紛失していることに気づいた。
〈事例2〉
夜間 、邦人がホテルの玄関扉を施錠せずに在室していたところ、玄関から不審者が無断で入室していることに気づいた。不審者はそのまま退室したが、その後、財布がなくなっていることに気づき、盗難と発覚した。
〈事例3〉
邦人旅行者がホテルの客室へ案内された際、出入口の鍵が壊れていて閉まらないことをホテル側から説明されながら、部屋を変えることなくその部屋に宿泊し、就寝したところ、何者かに侵入されパソコン等の貴重品を盗まれた。ホテル従業員が窃盗犯とグルだった可能性も排除出来ない。〈主な防犯対策〉
ア ホテルに宿泊する際は、警備員等が配置されているセキュリティの高い場所を選ぶ。(可能であれば上層階の部屋を要求する。)
イ 外出時はもとより就寝時も窓、出入口、ベランダのドアその他賊の侵入口となる場所の施錠を厳重に行い、パスポート、航空券、現金等の貴重品は、セーフティボックス等の安全と思われる場所に保管しておく。
ウ 見ず知らずの者が親しげに話しかけてきた場合は十分警戒し、滞在場所、部屋の番号や名前を聞かれても安易に教えない。
エ 万が一、賊の侵入を許した場合、身体の安全を最優先とし、ナイフ等刃物を携行している事例が多いため、抵抗は避けて求めに応じて金銭等を差し出すこと。