モザンビーク南部ガザ州内デモでの衝突

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2025年7月22日以降モザンビーク南部ガザ州グイジャ地区等で住民らの抗議が暴徒化し、警察と衝突しています。警察署本部に突入しようとした抗議者らに、警察側が実弾を発砲して少なくとも1名が死亡、5名が負傷しています。

 

本事案は現地の伝統的医療行為を行う人を警察が逮捕したことが発端です。ツィオーネと呼ばれる宗教色を帯びた伝統的治療法は現地の人々にも広く認識されていますが、この実践者であり現地教会の指導者を警察が逮捕したため、数十人~百人程度の若者らを中心とする住民が警察署本部に押し掛け衝突が発生したとのこと。警察が鎮圧のため銃を含む武器を使用したことで死傷者が発生しています。

モザンビークではこのほかにも全国各地で政治体制への不満等からデモが断続的に発生しています。幹線道路に障害物を積み上げる、タイヤを路上で燃やす等の行為に加え、バリケード付近で一般住民から通行料を脅し取る事例も報告されており、しばしば治安当局側との衝突も発生しています。

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