イスラエル南部空港へのドローン攻撃

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2025年9月7日イスラエル南部エイラト近郊のラモン空港に対し、イエメンの武装組織フーシ派がドローン攻撃を実行しました。イスラエル軍もドローンが空港敷地内に落下したことを確認しています。

本件はイエメンを拠点とする武装勢力によるイスラエルに対する攻撃です。空港敷地内にいた5人が負傷していますが命に別状はないとのこと。フーシ派は、イスラエルがガザ地区での軍事行動を継続していることへの報復として、今回の攻撃を実施したと主張しています。ラモン空港はイスラエル南部の主要な民間空港であり、観光地エイラトへの玄関口として機能しています。

イスラエル国内では、ガザ情勢の緊迫化に伴い、南部地域を中心にドローンやロケット弾による攻撃が増加しており、空港や公共施設への警戒が強まっています。イスラエルには「アイロンドーム」と呼ばれるミサイル防衛システムがあり、一般的にミサイルやドローンは防御できますが、今回はミサイル防衛システムを突破して攻撃が成功しています。

イスラエルとパレスチナを含む周辺地域との直接的軍事衝突が落ち着きを見せているため同国へのリスクレベルは引き下げられる傾向にあります。他方で、イスラエルへの攻撃は断続的に続いており、その攻撃主体は必ずしも国家・正規軍ではないことからいつ、どのような攻撃がなされるか予測は困難です。イスラエルへの渡航を予定している方は、現地情報はもちろんのこと日本政府外務省や各国政府の最新情報を確認し、空港利用や移動計画に影響が出る可能性を考慮して行動するようおススメします。

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