エチオピア火山活動活発化への警戒

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2025年10月11日エチオピア北部ティグライ州メケレ近郊でM5.7の地震が発生しました。震源の深さは約10kmでドイツ地球科学研究センターによれば、これは今年に入ってから同地域で発生した29件目の地震で火山活動兆候の可能性があるとのこと

地震の発生と同時に、ドフェン山(Mount Dofen)やフェンタレ地域(Fentale)など、過去に噴火歴のある火山の活動兆候が報告されています。2025年1月には、ドフェン山で蒸気・ガス・岩片の噴出が確認されており、今回の地震群が再び火山活動を誘発する可能性があると専門家は警告しています

特にフェンタレ地域は1820年に地震群の後に噴火した記録があり、今回の地震パターンが過去の噴火前兆と類似していると指摘されています。地質学者らは「地下圧力の上昇」「地温の上昇」「蒸気噴出孔の拡大」などを観測しており、マグマの地表到達が近い可能性も否定はできないとのこと。エチオピア政府は、アファール州・オロミア州・アムハラ州の一部地域で約80,000人の住民に避難指示を発しました

なお、道路や農業施設への被害も報告されており、ケセム製糖工場では地割れによる操業停止が発生しています

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