2025年11月6日イギリス中南部バーミンガムで行われたイスラエルチームが参加するサッカー欧州選手権の試合会場付近で抗議活動が激化し、少なくとも11人が逮捕されました。試合前から治安上の懸念から警察が増員配置されており、会場周辺が高リスクであることが表明されていました
抗議活動が発生したスタジアムではバーミンガムをホームタウンとするアストン・ヴィラとイスラエルのテルアビブを本拠地とするマッカビ・テルアビブの試合が行われていました。逮捕者は17歳から67歳の男性で、逮捕理由は人種差別的発言、覆面を外すことの拒否、退去命令の無視、違法薬物の所持、花火の持ち込み未遂などと報じられています。
本試合は治安上の懸念から試合前に「高リスク試合」として分類されており、バーミンガム市の安全諮問委員会はマッカビ・テルアビブのサポーターに対する観戦禁止措置を決定していた他、試合を主催するアストン・ヴィラもテルアビブサポーターの来場を歓迎しないと発表していました。試合当日、テルアビブ側サポーターの来場はありませんでしたが、700人以上の警察官が動員され、警戒が高められました。
スタジアム周辺ではパレスチナに連帯を示すグループ約200人が抗議活動を行う一方、イスラエル支持者約40人も別の場所で集会を開き、反ユダヤ主義に反対するメッセージを掲げていたと報じられています。それぞれの抗議活動に参加した人数は多いとは言えませんが局所的に暴力行為や退去命令の無視が発生し警察は一部参加者を逮捕しています。
イギリスはイスラエルやパレスチナから距離がありますが直近の情勢を踏まえ、滞在中の方は政治的・宗教的対立に関連するイベントや集会の周辺には近づかず、現地当局の指示に従って行動するようおススメします。特に親パレスチナ/反ユダヤを主張するグループの中でも「パレスチナアクション」はイギリス政府からテロ組織指定を受けており、この団体のロゴやバナーを掲げるとそれだけで高齢者であっても逮捕される事案が確認されていますのでご注意下さい。


