2025年11月8日ブラジル南部パラナ州のリオ・ボニート・ド・イグアス市を中心に、サイクロンに伴う竜巻が発生しました。現地の報道によれば同市の80~90%が被害を受け少なくとも5名が死亡、400名以上が負傷しました。被害発生地域への接近はおススメしません。
本件竜巻はパラナ州に接近した温帯低気圧によって降雨や強風が発生している中発生したもので、ブラジルでは異例の現象とされています。竜巻の強さを表すフジタスケールではF2もしくはF3の規模とされる竜巻はリオ・ボニート・ド・イグアス市の住宅や商業施設等を広範囲に破壊し、死傷者が多数発生しました。行方不明者もいるため今後更に被害報告が増える可能性も指摘されています。また、電力送配電網が覇かいされているため大規模な停電も発生しています。
州政府は緊急に仮設の病院、避難所の開設を進め復旧作業に向けた部隊派遣を準備していますが、現状一般旅行者の方が被災地域に近づくことは危険でありご家族等がいら社る場合を除き接近はおススメできません。
また、本竜巻の原因になった温帯低気圧はパラナ州以外でもサンタカタリーナ州、リオグランデ・ド・スル州等で強風、豪雨による被害を引き起こしています。今後同低気圧はサンパウロやリオデジャネイロ方面に向かうため周辺滞在中の方は最新気象情報に十分ご注意の上、安全確保を最優先とすることをおススメします。


