リトアニア領空内への不審な飛翔体の侵入

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11月30日リトアニア領空内に隣国ベラルーシから気球のような飛翔体が繰り返し侵入ました。首都ビリニュスの空港でも一時的に空域制限が導入され民間航空機の離発着も11時間にわたり停止しています

 

今回の事案は、違法な物資(タバコ等)の密輸に気球が利用されているとされたものとみられています。ただし、EUは本事案をリトアニア領空に対する「ハイブリッド攻撃」として非難しました。リトアニア当局は2025年10月下旬から11月20日までベラルーシとの国境を閉鎖するなど、警戒を強化し、領空、領土内への違法侵入の増加に対応してきましたが、空港運営への影響は続いています。ウクライナとロシアの間で発生しているような軍事衝突に類する事態はベラルーシ、リトアニア両国の支配地域では発生していませんが、国境付近を中心に飛翔体の墜落や偶発的な戦闘の発生等には注意が必要です。

 

また、一般の方、旅行者の方も飛翔体の確認に伴う空港の閉鎖や航路の変更等により利用予定の移動ができない可能性も否定できない点ご注意下さい。特にベラルーシとの国境付近では不測の事態が発生する可能性もあるため、不用意に立ち入らないことが強く推奨されます。

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