2025年12月14日オーストラリア東部シドニー市内の観光地ボンダイビーチで銃撃事案が発生し、少なくとも12名が死亡、約30名が負傷しました。実行犯ら2名も死傷しており、これ以上の危険はないとされています。ユダヤ教のハヌカイベントが狙われたと想定されます。
本事案は12月14日~22日まで行われるユダヤ教の祝祭「ハヌカ」の初日を祝うためにビーチで行われていたイベントに対し、ライフル銃をもった2名の犯人が発砲を開始し、死傷者が増えました。銃撃を受け、周辺は一時騒然となり大勢が避難のため通行人がビーチ沿いで発砲していた犯人らを制圧し、ライフル銃を奪ったことで事件が終息しました。
現在警察が犯人の身元確認、動機の捜査を行っていますが、事件現場周辺の車両内で爆発物も発見されたとの情報があります。ボンダイビーチ周辺への接近は現時点でおススメできません。
本事案はオーストラリアで発生した銃撃事案としては過去最悪級といえる12名の死亡(内1名は犯人グループの一人)、少なくとも29名の負傷者が報告されています。シドニー市内では既に警戒態勢が強化されており、特にユダヤ教施設や宗教関連イベントには警備員の増派が決定されています。
追記
12月15日付の警察発表によれば、犯人1人を含む16名が死亡、42名が負傷したとのこと。また、犯人は50歳の父親、と24歳の息子の親子2名で、ユダヤ系コミュニティーを狙ったテロと断定しました。両名は過去シドニーに拠点を置くISIS関連グループとの関連の可能性があるとしてオーストラリア政府保安情報機構(ASIO)が6年前調査をしていたことも発表されています。父親は銃の所有許可証を有しており、合計6丁の銃を所持していたとのことです。


