三週間にわたり、週末にフランス各地で反政府デモが行われています。一部参加者は治安部隊と衝突した他、放火や器物損壊をはじめ、近隣商店の略奪行為にも及んでいます。この事態を受け、マクロン大統領は「非常事態宣言の発令も検討し、今後の暴動には軍を動員して対応する可能性がある」としています。
これまで、暴力的な抗議行動は主としてパリにとどまっており、フランス全土では集会や行進が発生しても平和的なものでした。しかしながら、昨日12月3日にはパリ近郊のオーヴェルビリエやフランス南部トゥールーズ、北東部モゼルなどでもそれぞれの不満を訴える集団が暴力行為に及ぶ事案が発生しています。
これまで集会や行進に伴う大規模な暴力行為は
・パリ市中心部
・週末
に限定して発生しており、場所とタイミングを気をつければ生活に深刻な影響はありませんでした。しかしながら、昨日の状況を踏まえると今後フランス各地の都市部(パリ以外)で平日でも暴力行為を伴う集会や行進が行われてもおかしくありません。外出を一切止める必要はないと考えますが、万が一大勢の人が集まっている場面、特に黄色いジャケットを着用した集団が集まっていた場合には速やかにその場を離れることをおススメします。
年末、冬休みシーズンを迎え特にフランスに短期観光される方にはぜひともこのページを共有頂けると幸いです。旅行先の状況を知るだけで不必要な怪我を避けることはできます。楽しい旅行のためにもどうぞご注意ください。