2020年3月31日、チュニジアの治安を担当する内務省は今年のラマダン期間中に同国内でテロを計画していたとされる容疑者1名を逮捕したと発表しました。逮捕後の取り調べで、容疑者は過激なタクフィール運動関係者と接触していたこと、ISISへの忠誠を誓っていることなどを供述したとされています。
チュニジアでは不定期に過激な思想を有する者によるテロが発生しています。本年3月にも首都チュニスの米国大使館付近で爆発が発生したばかりでした。
毎年ラマダン期間中(2020年は4月下旬~5月下旬)には宗教心の高まりを受け、イスラム教過激派を中心にテロ行為の件数が増加する傾向にあります。今年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、例年とテロ実行パターンが変化する可能性はありますが、例年通りラマダン期間中のテロには十分警戒が必要です
年間を通じたテロ等犯罪リスクの高まりは、「リスクカレンダー」を活用することである程度予測することが可能です。