2020年4月23日以降、レバノンの首都ベイルートや、第二の都市タラーブルス、北部ゾークモスベ等で反政府デモが再燃しています。
新型コロナウイルス感染症対策に伴う外出禁止令が発令されていますが、大勢の国民がデモに参加しています。デモ隊は道路をブロックしたり、銀行に火炎瓶を投てきしたりといった暴力行為も発生していると報じられています。治安当局はデモ隊の抑え込みのために強硬な手段も講じている様子であり、これまで少なくとも1名が死亡、13名が逮捕されています。
レバノンでは財政破綻に伴い通貨レバノンポンドが急落しています。昨夏からレバノンポンドはドルに対して半分になっており、特に先週一週間では一時30%近くドル高/レバノンポンド安になっています。このため生活物資の実質的な値上がりが発生しており、国民の不満が高まっています。