2025年7月12日アンゴラ首都ルアンダ市内で公共交通機関の料金値上げを決めた政府に対する抗議デモが発生し、警官隊が催涙ガス等を用いた強制排除を行いました。野党からは警察の強制排除方針に疑問の声が上がっており、当面類似のデモや衝突が発生しやすい地合いと言えます。
アンゴラではディーゼル燃料の値上げおよびそれに伴う公共・民間交通機関の利用料値上げが政府決定されています。こうした値上げに対し、市民団体や労働組合、学生らが抗議の集会を開いていたところ、警察が催涙ガスを使用し抗議参加者らを警棒でたたく、警察犬を用いて排除するといった措置を取りました。複数名が負傷しているようですが詳細は明らかになっていません。
警察は11日夜の時点で、市民団体から申請があったデモの実施を承認しておらず、デモは強行された形にはなりますが、強制排除措置には反発の声も小さくありません。今後一連の抗議への対応方針や与党と警察の関係について政治的な議論テーマになりうる状況であること、また市民団体、労働組合等からさらなる値上げ反対デモが呼びかけられる可能性も想定されます。群衆の集結地点への接近はおススメしません。