チャド南西部マンダカオ村での襲撃・略奪事案

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2025年5月14日チャド南西部ロゴネ・オクシデンタル州マンダカオ村周辺で地元農民と遊牧民の衝突が発生し、少なくとも35名が死亡、6名が負傷しました。治安部隊が展開し、事件の捜査と両グループ間の緊張緩和に向けて努力が続けられています。

 

チャド政府の発表によれば、本事案は南西部ロゴネ・オクシデンタル州の主要都市ベナマールから18キロほどのマンダカオ村落で発生したとのこと。遊牧民が農民らが作物を育てる農地に家畜を放牧したことが発端となり、両者間の対立が先鋭化、農民が遊牧民集落を襲撃したとのことです。本件は必ずしも「テロ」とは言えず経済的な利害対立による襲撃・略奪事案と言えます。他方で、現地事情を把握せず、チャド国内を旅行していた場合、よくわからないまま現地住民間の抗争に巻き込まれる可能性は否定できません。

海外に渡航する場合には日本を含む主要国が皆さんの渡航先にどのようなリスクレベルを設定しているか、また主要リスクは何かを把握してから現地入りされることをおススメします。

 

【参考】チャド最新治安情報

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