コンゴ民主共和国首都での有権者登録に関するデモ

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2023年5月20日コンゴ民主共和国の首都キンシャサで有権者登録の不正疑惑を巡りデモを行っていた反政府デモ参加者と治安部隊との間で衝突が発生しました。治安部隊は12人のデモ参加者を拘束し、群衆を解散させるため催涙弾を発射しています。

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抗議者と対峙する警官らとそれを撮影するメディア(France24のウェブサイトよりキャプチャ)

 

同国では12月20日に総選挙が行われる予定ですが、一部の野党候補者は有権者登録活動の遅れや不正疑惑を訴え、有権者に不利に行われているとして、抗議活動を呼びかけたとのことです。

コンゴの選挙管理委員会は、日曜日に有権者登録データを公表するとしていますが、デモ参加者らは、有権者登録の不正疑惑だけでなく、生活費の高騰や武装民兵や反政府勢力による襲撃で数百人が殺害され、100万人以上が避難している同国東部での治安悪化が長引いていることに対しても不満を抱いているため、再度、抗議デモが発生する可能性も否定できません。

現地滞在中の方は、選挙結果が確定するまでの間、不用意に群衆には近づかないようおススメします。

 

【参考コラム】開発途上国で選挙が行われる際の対応

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