コンゴ民主共和国北東部 教会への襲撃事案

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2025年7月27日未明、コンゴ民主共和国北東部イトゥリ州コマンダ市のキリスト教会に対する襲撃が発生し、少なくとも43名が死亡、多数が負傷しました。現場にいた子供数名が拉致されたとの情報もあります。イスラム系過激組織ADFによる犯行とみられており周辺住宅地での略奪も報告されています

 

本件はコマンダ市内の教会にて午前1時頃に発生しました。襲撃の対象となった教会では創立25周年を迎えたばかりということで、夜間にも関わらず記念のミサが行われていました。信者が多く集まっているタイミングでキリスト教徒を標的とした襲撃事案を実行したとみられ、40名以上が死亡する大きなテロ事件となりました。用いられた武器は大小の刃物でした。ISISとの関係が指摘される民主同盟軍(ADF)が犯行の中心にいたとされており、教会の襲撃後周辺の商店や住宅への略奪行為、放火も確認されています。また同日、コマンダ市郊外のマチョンガニ村でも5名が殺害されており、同じグループによる犯行が疑われています。

 

標的となった教会では以前から脅迫がなされており、警察への警備強化を依頼していたものの対応がなされておらず今回の襲撃時にも犯行グループが去るまで介入がなされなかったとの情報があります。コンゴ民主共和国軍及び国連の平和維持部隊が現場で被害状況の確認を行っており、犯行の様子、事件の経緯を捜査中です。

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