2019年12月20日~21日未明にかけ、エチオピア北西部アムハラ州のモタで合計4つのモスクに対し襲撃が行われました。うち2つのモスクは完全に破壊され、残る2つも半壊状態の上放火されています。襲撃犯らはモスク以外にもイスラム教徒が経営する商店等に放火し、破壊行為を行ったとも報じられています。
地元治安当局は12月22日、事件に関与したとして5名を逮捕しています。
今回事案が発生したエリアは日・米・英・豪いずれの政府もそれほど高い警戒レベルを設定していない地域で発生しています。あくまで特定の宗教を標的とした事案であり、日本人が直接の標的ではないと言えますが、宗教に関連した衝突リスクがあることを認識しておく必要があります。なお、エチオピアでの宗教及び民族対立による暴力は2019年10月にもオロミア州で発生しており、この時は各地で合計80名以上が死亡しています。